スコダ・ファビア1.0 MPI 75 SE
公開 : 2015.01.24 23:40 更新 : 2017.05.29 18:40
■どんなクルマ?
スコダには、ちょうどフォルクスワーゲンUp!と同じくらいのサイズのシティゴというモデルがある。なかでも3気筒エンジンと5速マニュアル・ギアボックスを組み合わせたモデルは、ハイパワー版という立ち位置である。
そんなシティゴと同じエンジンをファビアにスワップしたモデルが今回のテスト対象。最高出力は75ps、最大トルクは9.7kg-mと据え置き。シティゴよりサイズが大きいにもかかわらずだ。
これまでの69psの1.2ℓガソリン・エンジンより優秀にするためにアイドリング・ストップ・システムを組み合わせるなどの工夫を凝らし、燃費は2.7km/ℓ向上し、CO2排出量は20g/km低減しているのだという。
■どんな感じ?
ファビアは5ドアのみの設定となるため、シティゴよりも220kg重い。この220kgぶんの増加量を、果たしてシティゴと同じ1.0ℓのユニットで十分に動かせるのか……。一抹の不安を感じても不思議ではない。
仕様書を見るかぎり、0-100km/hタイムは14.7秒とシティゴからは0.8秒しか遅くなっていない。ただし、大人4名乗車だったり、荷物をたくさん載せた状態で追い越しを試みれば、まさに苦闘する。
ゆっくりと走るクルマを抜く時まで、もがき苦しむことはないけれど、ギア比がワイドであるがゆえに、そこそこの回転数を保つか、あるいはギアを数段落としてから加速することは必須だ。急な坂道では4速→3速へのシフト・ダウンが必要となり、言いかえれば高速道路では6速を使うことはほとんどない。