スコダ・ファビア1.0 MPI 75 SE

公開 : 2015.01.24 23:40  更新 : 2017.05.29 18:40

ただし高速道路でのマナーは、実はあまり重要でない。これを重視するならば、もっと他にも選択肢がたくさんあるからである。それよりも、市街地における長所について掘り下げた方がこの場合は適切ではないだろうか。

低いギアを保ちながら街中を走りまわる分には、とても小気味よく感じられる。変速はカチリと決まり、軽いランニング・シューズを履いているかのごとく、軽妙に走りまわることができる。

(ポロには敵わないが)非常に触り心地のいい内装材や、実用性のたかさも、ほかのライバルを大きく突き放す強力な武器。フォードフィエスタよりも40ℓ、フォルクスワーゲン・ポロよりも50ℓ大きい、330ℓという広大な荷室容量に大いに助けられる向きも少なくないはずだ。

天地方向のスペースにもたっぷりとした余裕があるため、先代よりわずかに広がったショルダー・ルームと相まって、長身の大人が乗ったとしても窮屈に感じることもあまりないだろう。

トランクの開口部下側が高く、リア・シートを完全にフラットにできないのは惜しいけれど、ラゲッジ内の荷物を固定するフックやドリンク・ホルダーなどに抜かりがない点にも好感がもてる。

今回借りだしたのは基準グレードであるにもかかわらず、15インチのアロイ・ホイールやレザー・ステアリング・ホイール、ブルートゥース接続やDABラジオ、フロント電動ウインドウ、エアコン、リア・パーキング・センサー、シティ・ブレーキング・システムが最初からついてくるのもありがたい。

これよりもさらにグレードの低い最兼価版になると、エアコン・レスになるため、上記装備をもつテスト車両のグレードがいちばん得するのではないかと感じる。

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