スバル・アウトバック2.0D SE プレミアム
公開 : 2015.01.24 23:30 更新 : 2017.05.29 18:42
■どんなクルマ?
SUVというよりもワゴンにちかいけれど、SUVさながらの走破性なのだという。ちょうどボルボXC70との分水嶺のような立ち位置なのだろう。少なくとも、’はっきりとした’ カテゴリー分けはあまり意味をなしそうにない。
テスト車両に組み合わされるのは、新しく追加された2.0ℓのボクサー・ディーゼル。おそらくこれが英国ではベストセラーになるはずである。
アップグレードは多岐にわたり、ステアリング・ラックはよりクイックに、ダンパーは新型へと変わり、サスペンション・ジオメトリーは見なおされている。新しいマルチメディア・システムの追加などインテリアにも抜かりはない。
■どんな感じ?
このモデルにはクラシカルなCVTが組み合わされているが、車速に先行して回転があがる、いわゆるラバーバンド・フィールの類は看取されない。よってエンジンがむやみに大声をあげる事態は回避されている。
ゆったりと落ち着いているというのが全般的な印象で、これに関しては0-100km/hタイムの9.9秒という数値からもイメージできるはずだ。操舵に対する反応も、エッジが立っているというよりもむしろ、しっとりとした感覚をもたらしている。
ステアリングの形状も、九十九折を攻めこむというよりは、市街地を低-中速域で移動するのに向いている。アンダーステアの傾向は相変わらずだけれど、常時4WDによるトラクションと相まって、スロット・コントロールのみで穏やかに車体を手なずけることができる。