海外で話題を集めた「クルマの流行」 おしゃれなアイテムから悪趣味なものまで 34選 前編
公開 : 2024.11.17 18:05
ウッドパネル
1950年代までボディの生産には木材が広く使われていたため、外装に木材がむき出しになっているクルマが多く見られた。米国ではこうしたクルマは「ウッディーズ」として知られ、これにインスピレーションを得た多くの米国車メーカーが、ステーションワゴンに高級感を添えるためにウッドパネルを採用するようになった。
1980年代にミニバンが登場し、広い室内空間を持つ乗用車が人気を集め始めると、プラスチックの木目調パネルを施した大型のステーションワゴンの需要は低迷。クライスラーPTクルーザーを最後に、量産車におけるトレンドは終わりを告げた。
マフラーの大型化
競技用車両のマフラー(排気管)が大きいのは、より多くの排気ガスをエンジンからできるだけ早く排出し、パワーを最大限に引き出すためだ。一般のクルマに大型のマフラーを装着すると、たいていは社会のマナーに反するような騒音が発生する。
1960年代にアフターマーケット(後付け)のチューニングが定着して以来、大型のマフラーはスピード狂の象徴となっている。性能が上がったかのような印象を受けるかもしれないが、競技用車両のようにエンジン全体を改造しない限り効果は薄く、かえってパワーの低下を招く可能性もある。
ライトのスモーク化
スモークのかかったライトは、攻撃的な印象を与えるものとしてドレスアップでは長年定番となっている。その狙いは確かだが、実際にはほとんどの場合、ライトの照度や視認性が低下してしまう。
プロが施す薄い色合いのスモークは素晴らしいが、下手なDIYで台無しになってしまうこともある。例えば、ライトを黒いタイツで覆ったり、家庭用塗料で黒く塗り固めたりと、おかしな失敗談もある。また、ライトの光量や照明範囲、色味に関しては法律で厳しく定められており、一歩間違えると違反になる可能性もある。
プライバシーガラス
現在では、さまざまな色合いのプライバシーガラスが、多くのクルマに新車時から装着されている。ほとんどの国では、色付きのプライバシーガラスはリアウィンドウにしか使用できない。フロントガラスはドライバーの視界を最大限に確保するためにクリアにしておかなければならない。
1990年代には、着色ガラスへ交換したり、ガラスの上にシートを貼ったりすることが流行した。ガラス面に残された波打った跡や気泡は、オーナー自身の努力の結晶である。新車購入時にはたいていオプションでプライバシーガラスを選択できるが、後付けしたい場合はプロに依頼して安全に施工してもらおう。