海外で話題を集めた「クルマの流行」 おしゃれなアイテムから悪趣味なものまで 34選 前編

公開 : 2024.11.17 18:05

グリルガード

グリルガードは無骨な四輪駆動車によく似合う。英語圏ではブルバー(Bull bar)と呼ばれることが多い。本来は、オフロード走行や大型動物との衝突時に車体を保護するためのものだ。しかし、時代が進むにつれてSUVが進化し、都市生活に浸透していくと、1990年代の終わり頃にはすっかり影を潜めるようになった。

自動車の安全性に対する意識の高まりと、歩行者に対するグリルガードの危険性が相まって、本当に必要とされる地域(オーストラリアの奥地など)を除いて装着する人は少なくなった。例えば英国では、グリルガードの装着は違法ではないものの、推奨はされていない。日本では、保安基準に適合したものであれば車検に通すことができる。

グリルガード
グリルガード

スポットライト

スポットライトは何十年も昔から注目の的だった。1960年代の英国では、いわゆるモッズカルチャーのスクーター(ライトやミラーを大量に付けてデコレーションしたもの)が人気を博した。クルマにおける歴史はラリーから始まり、高速走行時の夜間照明の必要性からトレンドとなった。自動車メーカーもその人気ぶりに着目し、多くのモデルにオプションとしてスポットライトを設定した。

1990年代にヘッドライトの技術が進歩すると、スポットライトの需要は減少した。しかし、本格的なオフロードを走る人たちは、今でも夜間の視界を確保するためにLEDライトバーを装着することが多い。北欧諸国では、冬季の長く暗い夜を乗り切るために、大型で強力なスポットライトを装着したクルマをよく見かける。

スポットライト
スポットライト

アンダーネオン

ネオンの光と同様に、この流行自体も一時的なもので、今ではすっかり消えつつある。珍しいことに、安価なコンパクトカーから超高級スーパーカーまで、あらゆる分野にまで広がった流行である。

クリスマスシーズンの夜の都市では映えるかもしれない。

アンダーネオン
アンダーネオン

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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