■どんなクルマ?

先代のRS3以来、同じ車格でこれに勝るテスト車両はなかった、というのが筆者の個人的な見解だ。無論、驚愕のプライス・タグには議論の余地があったけれど、にもかかわらず、RS3は価格相応の評価を得てきたのではないだろうか。

このページでテストするのは、そんなRS3の後継モデル。正式なローンチを控えるに差しあたり、冬真っ只中のフィンランド近郊にて、その実力を確かめようというわけだ。

わずかに軽く、賢く、速くなったRS3が、(目下)独占的なスポーツバック・ジャンルでどのようなパフォーマンスを発揮するかが気になるのは、なにも筆者だけではないだろう。

こちらのモデルからはMQBプラットフォームを用いることにより55kgの軽量化に成功している。またRS専用のソフトウェアを与えることによりトルクの100%を後輪に投入することが可能だ。