5気筒ガソリン・ユニットに組み合わされるターボチャージャーとインタークーラーも抜本的に見なおすことにより、ブースト圧も専用に高められているのだという。

結果として得た最高出力は367psにおよび、47.4kg-mを記録する最大トルクは1625rpmから湧き上がる。’酔狂’ と言えばやや大げさかもしれないけれど、数字を裏切らないだけの実力は確保されている。

またこの世代からはユーロ6に対応している。12.3km/ℓの燃費も確保しているとアウディは主張するものの、われわれの運転の方が ’酔狂’ に過ぎたのだろうか……残念ながら真実味に欠けていると感じた次第。

■どんな感じ?

冬タイアが奢られていたため、一面をバナナの皮で覆ったようなアイスバーンをつるつると滑る事態は回避されたものの、手元に届く感覚はドラマティックさに欠ける、非現実的なものだった。

ただしアウディがわざわざそんなシチュエーションを選んだだけのことはあり、スポーツ・ハッチでこれほどの走破性を確保できるのはさすがである。