右折の途中で急停止! レクサスLBX 長期テスト(4) 運転支援システムのあれこれ
公開 : 2024.11.10 09:45
レクサス最小のクロスオーバー、ブレークスルーを掲げたLBXが英国上陸 BEV仕様なしでも欧州でのシェア拡大は可能か? ヤリスクロスとの差別化は? 英編集部が魅力を掘り下げる
もくじ
ー積算8526km 荷室に固定フックが欲しい
ー積算9654km 運転支援システムの印象
ー充実内容のセーフティシステム+だけれど
ー右折での誤認 標識認識機能にもヒトコト
ー積算1万334km 長距離ドライブ後にパンク
ーテストデータ
積算8526km 荷室に固定フックが欲しい
筆者がレクサスLBXで欲しいと感じるアイテムの1つが、荷室床面の固定フック。これがあるだけで、評価はぐんと上がる。
より大きい荷室のモデルなら、レクサスも必要だと考えるのかもしれない。それでも、LBXの荷室も見た目より広い。小さなクロスオーバーは、スーパーマーケットへ行く機会が多い。テールゲートを開いた時に、荷物が転げ落ちるのを防げるのだけれど。
積算9654km 運転支援システムの印象
レクサスLBXの長期テストを始めた時、運転支援システムの安定性に少し不満を感じていた。だが乗り始めたばかりで、それが公平な印象なのかわからないでもいた。しかし先日、AUTOCARの同僚もこのシステムに不満を抱いていることを知った。
自分だけではないのだと思い、意見を聞いてみた。彼の経験では、LBX以上に動作の優れないシステムが載っているのは、キアだけだという。別のスタッフが、キアEV9の衝突被害軽減ブレーキが誤作動したことを、過去に話していたのを思い出した。
基本的に、自分は運転支援システムを積極的に受け入れるようにしている。そもそも、ドライバーの気持ちを刺激するのではなく、安全・快適に走れるように開発されている。とはいえ、稀に狙い通りに機能しないことも事実だ。
充実内容のセーフティシステム+だけれど
LBXには、レクサスがセーフティシステム+と呼ぶ一連の機能が実装されている。プロアクティブ・ドライビングアシスト、レーダークルーズコントロール、レーントレーシング/レーンチェンジ・アシスト、ロードサイン・アシストなど、充実の内容だ。
またパワードア・リリースシステム、セーフエグジット・アシスト、ドライバーモニター、衝突被害軽減ブレーキ付きインテリジェント・パーキングセンサー、リア・クロストラフィック・アラート、ブラインドスポット・モニターなども備わる。
これらの機能の印象は、読者からも連絡をいただいている。ある1人は試乗記に触発されて、5月末にLBXを購入したという。
「走行中、警告音が静かに何回も鳴ります。無視できる音量なので、構わず好きなように運転しています。静かで悪くないと思います」。こんな捉え方も理解はできる。
別のユーザーからも。「ピーピー、ポンポンと、とても穏やかに鳴りますね。自分は気にしていませんが、パートナーは気に触るようです。ステアリングが勝手に動くので、一部の近接警告の機能はオフにしています」
「駐車したピックアップトラックの間をすり抜けようとしたら、突然ステアリングホイールが半回転くらい回り、手が弾き飛ばされたことがありました。もとの位置へすぐに戻りましたが、これは驚きました」
「全般的に、運転支援システムは良く機能しているとは思います。中央に車線を仕切るポールが立っている区間で、左側の駐車車両を避けて走る場面が苦手なようです」