米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
公開 : 2024.11.24 18:05
原型をとどめていないスポーツカーから、今にも走り出しそうなトラックまで。米アイオワ州の巨大ジャンクヤード「ロンズ・オート・サルベージ」で見つけた、味わい深い廃車の数々を紹介する。
もくじ
ー廃車置き場で眠る「お宝」を探して
ーフォード・ファルコン
ーマーキュリー・モントレー(1961年)
ーリンカーン・コンチネンタル(1971年)
ーエドセル・レンジャー(1959年)
ーフォードF250
ーポンティアック・フェニックス
ートヨタ・ランドクルーザー
ーポンティアック・ファイヤーバード
ーポンティアック・トランザム(1978年)
ーフォード・サンダーバード(1966年)
ーフォード・グラントリノ
ーフォード・マスタング(1974年)
ーマーキュリー・コメット
ープリムス・ダスター
ーマーキュリー・モントレー(1954年)
ーシボレー・コルベア・コンバーチブル
ーAMCグレムリン
ーフォルクスワーゲン・ビートル
ービュイック・リーガル
ービュイック・リビエラ(1968年)
ーフォード(1959年)
廃車置き場で眠る「お宝」を探して
米国の巨大ジャンクヤードで興味深い廃車を巡る、ジャンクヤード探訪記シリーズ。今回取材班は、以前(2024年5月18日公開)にも取り上げたことのあるアイオワ州のロンズ・オート・サルベージ(Ron’s Auto Salvage)を再訪した。
ここを訪れるのは2回目だ。道路沿いからはごく普通の住宅に見えるが、建物の裏側は、自動車のお宝が眠る “アラジンの洞窟” である。裏手には迷路のような林道があり、そこで何百台もの珍しい廃車を見つけることができる。
この未踏の地を探検し、前回では紹介しきれなかったお宝の数々を見ていこう。
フォード・ファルコン
フォード、マーキュリー、リンカーン、エドセルなど、ロンズ・オート・サルベージではフォード・モーター・カンパニーが最も多く扱われている。ここに紹介するのはフォード・ファルコンで、同社初のコンパクトカーであり、燃費の良い欧州や日本の輸入車に対抗しようとしたモデルである。
ファルコンは1960年モデルとして1959年に発売され、1970年まで生産された。この個体では、前オーナーが腐ったリアフェンダーをその場しのぎで修理したところに注目してほしい。
マーキュリー・モントレー(1961年)
以前のモントレーは、マーキュリーのエントリーモデルのセダンであったが、1961年にパークレーンとモントクレアの2車種が生産中止となったことで、モントレーは一気にフラッグシップの地位へと昇格した。
1960年代初頭の時点では、マーキュリーにとってフォード・ギャラクシーに相当するもので、旧型よりも長く、軽量だった。この1961年型の4ドア・セダンは、今でも多くの魅力を備えている。
リンカーン・コンチネンタル(1971年)
ビニールルーフは10年ほど経つとボロボロになってくるが、50年も経つとこのようになる。通常、インテリアの賞味期限はかなり長いが、風雨にさらされるとそうはいかない。この1971年型リンカーン・コンチネンタルの運転席とドアの内張りが、長い年月の間にどのように傷んでいったかを想像してほしい。
高級な2ドア・ハードトップクーペで、わずか8205台しか生産されなかったため、このようにジャンクヤードで見かけることは稀だ。
エドセル・レンジャー(1959年)
1959年のレンジャー4ドア・セダンは、エドセルの歴史上最も売れたモデルであるが、それでも1万4063台に過ぎない。対照的に、売れ行きが最も鈍かったのは1960年型レンジャー・コンバーチブルで、わずか76台しか売れなかった。
この個体は比較的損傷が少ないようなので、部品が必要ならロンズ・オート・サルベージにご連絡を……。
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