米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2024.11.24 18:05

フォードF250

このヤードではフォードの商用車もよく見かけるが、特に取材班の目を引いたのが、このカラフルなF250だ。第6世代(1972~1979年)のF250にはかなりのファンがいるが、これを走行可能な状態に直すほどの規模ではない。しかし、いくつかの有用な部品は残っている。写真の型のグリルは1973年に登場し、3年間採用されていた。

フォードF250
フォードF250

ポンティアック・フェニックス

ポンティアック・フェニックスを最後に見かけたのはいつだろう? 昔は売れ筋ではなかったし、ほとんどが廃車となって久しい。これは第1世代(1977~1979年)のモデルで、おそらく1978年の2ドア・クーペだろう。

第1世代がシボレー・ノヴァをベースにしていたのに対し、第2世代フェニックスはシボレー・サイテーションのリバッジである。

ポンティアック・フェニックス
ポンティアック・フェニックス

トヨタランドクルーザー

トヨタ・ランドクルーザーは壊れにくいことで有名で、この個体もバッテリーを新品に交換し、フルード類を補充するだけで、息を吹き返すに違いない。

1980年代のFJ60で、まだかなりいいコンディションだ。同じように年季の入った他の住人に比べて、腐食が少ないのは明らかだ。

トヨタ・ランドクルーザー
トヨタ・ランドクルーザー

ポンティアック・ファイヤーバード

第3世代のポンティアック・ファイヤーバード(1982~1992年)は、同クラスの中で最も人気がないと広く考えられている。このようなクルマは今でも定期的に廃車置き場で見かける。

ファイヤーバードで最も有名なのは、NBCのテレビ番組『ナイトライダー』でデヴィッド・ハッセルホフと共演した1982年型ファイヤーバード・トランザムのK.I.T.T.だろう。

ポンティアック・ファイヤーバード
ポンティアック・ファイヤーバード

ポンティアック・トランザム(1978年)

1970年代のトランザムは、見た目こそ素晴らしいが、残念ながらその見た目に見合う性能は持っていなかった。公害規制によって締め付けられ、最もパワフルな6.6L V8でも200馬力しか出なかった。しかし、同車の人気は映画『トランザム7000』での出演によって高まった。

バート・レイノルズはこの名作映画で1977年型を運転したが、トランザムが生産終了となったのも同じ頃である。

ポンティアック・トランザム(1978年)
ポンティアック・トランザム(1978年)

フォード・サンダーバード(1966年)

こちらも銀幕に登場した1台だ。1966年型のフォード・サンダーバードで、1991年の映画『テルマ&ルイーズ』で主役を務めたモデルの密閉ボディ版である。しかし、有名なラストシーンで空を飛んだ劇中車とは異なり、この個体は翼を切り取られている。

第4世代(1964~1966年)のサンダーバードにおいて、1966年は販売面で最悪の年であり、6万9176台が売れたのみであった。

フォード・サンダーバード(1966年)
フォード・サンダーバード(1966年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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