米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2024.11.24 18:05

フォルクスワーゲンビートル

これが、安価なサブコンパクトの正しいあり方だ。非常に長い生産期間(1938~2003年)の間に、初代ビートルは約2150万台販売され、そのおよそ4分の1が米国向けであった。言わずもがな、ビートルは1990年代後半に復活を遂げ、その後21年間生き残り、最後の1台が出荷されたのは2019年である。

フォルクスワーゲン・ビートル
フォルクスワーゲン・ビートル

ビュイック・リーガル

1980年代前半のビュイック・リーガルは、クラシックカー愛好家からは必ずしも好まれているわけではなく、ファンは限られ、生存率も低い。この個体の見通しを悪くしているのは、放置された果物のように腐食が進んでいることだ。

リーガルは1973年から2004年まで、そして2011年から2020年までビュイックのラインナップにあった。しかし、中国では今も健在だ。

ビュイック・リーガル
ビュイック・リーガル

ビュイック・リビエラ(1968年)

このビュイック・リビエラは、車軸まで沈むほど長い間同じ場所に置かれている。大きなサイド・マーカー・ライトが1968年モデルであることを示している。5万台近くが販売され、ビュイックのパーソナル・ラグジュアリーカー(個人向け高級車)としては新記録だった。翌年の販売台数は5万2872台まで増加し、この記録は1980年代半ばまで破られることはなかった。

ビュイック・リビエラ(1968年)
ビュイック・リビエラ(1968年)

フォード(1959年)

このようなジャンクヤードを探検すると、ビンテージカーの宝庫以上のものに出会える。素晴らしい背景が、クルマの写真を本当に素晴らしいものへと変えてくれるのだ。森の中にあることを考えると、この1959年型フォードは驚くほどコンディションがよく、きらめくクローム・バンパーに映る自分の姿を見ることができる。

(記事は後編に続きます)

フォード(1959年)
フォード(1959年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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