米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2024.11.24 18:25

ビュイック・スカイラーク(1967年)

このビュイックには、錆びていない良質な部品がたくさん残っている。1967年型のスカイラークというスポーツクーペで、同年に生産された4万1000台のうちの1台である。4.9L V8が標準装備され、0-97km/h加速10.5秒を誇った。しかし、この個体のエンジンルームにはV8の形をした大きな穴が開いている。

ビュイック・スカイラーク(1967年)
ビュイック・スカイラーク(1967年)

リンカーン・コンチネンタル(1977年)

この1977年型リンカーン・コンチネンタル・タウンクーペの、かつては隠れていたヘッドライトの周りには、落ち葉とコケが堆積している。これは他の部分でも同じで、長期的には良くないだろう。

1977年型では、ロールス・ロイスを思わせるような、細く、直立したクローム・グリルを採用している。ちなみに、このクルマの新車価格は9474ドルで、ロールス・ロイス・シルバーシャドウの2万3000ドルとは対照的である。

リンカーン・コンチネンタル(1977年)
リンカーン・コンチネンタル(1977年)

シボレー・クーペ(1948年)

ロンズ・オート・サルベージの古い住人の1人、1948年型のシボレー・ビジネス・クーペだ。かつて搭載されていた3.5Lの6気筒エンジンは、0-97km/h加速22秒を誇り、最高速度は120km/hに達した。

シボレー・クーペ(1948年)
シボレー・クーペ(1948年)

ポンティアック・フィエロ

ポンティアックのミドシップ・スポーツカー、フィエロは、1984年から1988年までの5年間に37万168台が販売された。大局的に見ると、トヨタMR2が最初の5年間で達成した台数のほぼ2倍にあたる。性能、信頼性、安全性の問題で悩まされたクルマとしては悪くない数字だ。

ポンティアック・フィエロ
ポンティアック・フィエロ

シボレー・モンテカルロ(1978年)

シボレーは1978年にモンテカルロを小型化し、全長を15インチ(約380mm)短くしたほか、車重も700ポンド(約315kg)以上落とした。この第3世代の売れ行きは好調で、ダウンサイジングが消費者に受け入れられたことは明らかだ。この個体は、1979年に売れた31万7000台のうちの1台である。

シボレー・モンテカルロ(1978年)
シボレー・モンテカルロ(1978年)

パッカード・カスタム・スーパー8(1948年)

1940年代後半に生産され、おそらく数十年にわたってアイオワ州の片田舎で駐車されていたことを考えると、このパッカードは驚くほど頑丈だ。1948年型のカスタム・スーパー8と思われるが、流線型のボディは発表当時、高い評価を得た。

新車時、ボンネットにはパッカードのマスコットとして鵜のオーナメントが取り付けられていたが、この個体からはとうの昔に消えている。

パッカード・カスタム・スーパー8(1948年)
パッカード・カスタム・スーパー8(1948年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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