米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2024.11.24 18:25

フォード・フェアレーン・ランチェロ(1967年)

この1967年型フォード・ランチェロのリアフェンダーの状態を見れば、フロアがどのような状態かよくわかる。実際、歪んでいないパネルはほとんどなく、ロンズ・オート・サルベージでこれほど長く生き延びたのは奇跡に近い。

1967年のみ、このモデルはフェアレーン・ランチェロとして販売された。

フォード・フェアレーン・ランチェロ(1967年)
フォード・フェアレーン・ランチェロ(1967年)

プリムス・ヴァリアント(1963年)

フロントガラスの「63」が、このプリマス・ヴァリアント4ドア・セダンの年式を示している。ドアが1枚欠けていることから、3ドアというべきかもしれないが……。

当時の販売資料には、ヴァリアントが最高のオールラウンド・コンパクトカーである33の理由が列挙されている。その1つが、2種類ある6気筒エンジンで、標準の101馬力バージョンとオプションの145馬力バージョンが選択できた。米国には非常に熱い/暑いものに対して使う「地獄の蝶番よりも熱い(hotter than the hinges of hell)」というスラングがあるが、後者はまさにそのようなエンジンだったようだ。

プリムス・ヴァリアント(1963年)
プリムス・ヴァリアント(1963年)

シボレーインパラ(1972年)

この1962年型シボレー・インパラは、長い間ロンズ・オート・サルベージに置かれており、徐々に土の中へと沈みつつある。かなり頑丈なクルマに見えるが、これだけ地面に近いと、フロアパンにも悪影響が出るだろう。

1962年はシボレーにとって、生産台数が初めて200万台を突破した記録的な年だ。その後3年間、台数は伸び続けた。

シボレー・インパラ(1972年)
シボレー・インパラ(1972年)

フォード・マスタング(1969年)

ロンズ・オート・サルベージでは、この1969年型を含め、10台以上のマスタングを数えた。この年、フォードの象徴的なポニーカーは重量が増し、全長は3.8インチ(約90mm)伸び、全幅も0.5インチ(約13mm)広がった。生い茂った木々に囲まれていることから、この個体はもう何年も前からここに根を張っているようだ。

フォード・マスタング(1969年)
フォード・マスタング(1969年)

シボレー・カプリス

第4世代のシボレー・カプリス(1990~1996年)は、箱型の先代モデルから大きく脱却し、流麗なエアロダイナミクス・デザインを採用した。1992年をピークに、合計50万6414台が販売された。

この記事の中ではかなり新しいクルマに見えるが、第4世代は28年前に生産終了している。

シボレー・カプリス
シボレー・カプリス

フォード・カントリー・セダン(1963年)

この1963年型フォード・カントリー・セダンの後部には、スペアパーツがぎっしり詰まっている。このクルマ、あるいはここで紹介した他のクルマの中で気になる部品があれば、ロンズ・オート・サルベージにご連絡を。

フォード・カントリー・セダン(1963年)
フォード・カントリー・セダン(1963年)

ロンズ・オート・サルベージ

ただし、このヤードは予約制なので、いきなり訪ねるのはやめよう。

原文:Will Shiers(ウィル・シャイアーズ)

ロンズ・オート・サルベージ
ロンズ・オート・サルベージ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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