ランボルギーニ・ウラカンGT3をお披露目

公開 : 2015.01.27 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

ランボルギーニは、ウラカンのワンメイク・レース用モデルであるウラカンGT3をサンタアガタ・ボロネーゼの本社で初公開した。

このウラカンGT3は、ウラカンLP620-2スーパートロフェオと共に、ヨーロッパ、アジア、北米で行われる2015年のランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオに参戦予定のモデル。また、スパ・フランコルシャン24時間にもチャレンジするという。

また、インドネシアの著名な石油・ガス関連会社であるプルタミナ(PERTAMINA)が、今後数年にわたりランボルギーニ・スクアドラ・コルセの公式テクニカル・パートナーを務めることが決定したと発表した。

「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセは、ウラカンGT3とともに国際的なモータースポーツ世界の中で最も高い知名度と過酷さを誇る本カテゴリー向けのレースカーの開発および生産に向けて新たな一歩を踏み出しました。ランボルギーニはこの新モデルを社内で開発することにより、我が社初のGT モータースポーツ活動に直接的に関与することとなるのです。プルタミナとの新たなパートナーシップをお知らせできることを誇りに思い、また大変嬉しく思います。今後、我が社のモータースポーツ活動のサポート体制はさらに充実するでしょう。」と、アウトモビリ・ランボルギーニ社長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンはコメントしている。

また、プルタミナのマーケティングディレクターであるアメド・バムバングは、「世界で有数の知名度を誇るスーパースポーツカー・ブランド、アウトモビリ・ランボルギーニのパートナーを務めることを誇りに思います。ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのテクノロジー・パートナーとしてのプルタミナのポジションは、世界における市場の拡大というミッションを果たし、世界的なエネルギー企業へと成長するという弊社のビジョンとリンクしています。今回の発表は、それを裏付けるものと言えるでしょう。」と語った。

ランボルギーニ・ウラカンGT3は、アルミニウムカーボン・シャーシおよび完全統合型のFIA対応ロールケージを装備し、高性能の温水放熱器(フロント)を内蔵する。ギアボックス(リア)をより適切に配置することを目的にフロントおよびリア部分のサブフレームを調整したことで、空力学面での性能も向上したという。車両重量は1239kgで重量配分はフロント42/リア58、最終重量はFIA BOPにより設定されることとなる。

車体の素材、コンポジット材は空力学的性能と同様、設立者ジャン・パオロ・ダラーラ自らが直接参加する形でダラーラ・エンジニアリングの協力のもと開発された。空力学的調整を施すことで、可能な限り空気通過率を改善し、さらには路面アスファルトの種類やコンディションを問わず密着性およびトラクションの最大化を実現しているという。また、可変リア・ウィング、可変フロント・ディフューザーおよびルーバーにより、性能もアップしている。更に、エアロダイナミクスの見直しにより、ブレーキ・システムの冷却面でも改善が見られている。

フロントおよびリアのライトにはLEDを採用。新多機能ステアリング・ホイールは、OMPと共同で再設計されたものだ。エンジンに関しては、公道車仕様のV10気筒直噴エンジンを流用しているが、エンジン制御は、トラクション制御、ギヤボックスおよびダッシュボードのTFTディスプレイと同様、ボッシュ・モータースポーツの制御装置が使用される。また、すべての配線およびコネクタはレース仕様の設計となっている。

ブレーキ・システムはFIAの規制に準じ、前部の380 x 34mmのスチール製ディスク(6ポット)および後部の355 x 32mmのスチール製ディスク(4ポット)で、ボッシュのABSを搭載していいる。このシステムには12種類の設定があり、トラクション同様ステアリング・ホイールから直接作動させることが可能だ。タイヤのサイズはフロントが315/680、リアが325/705となっており、空気式タイヤのリフティング・システムが搭載される。

ウラカン GT3のヨーロッパでの価格は工場渡しで€369,000(4,910万円)だ。

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