【限られた時間でもわかった究極の片鱗】 第4世代ベントレー・コンチネンタルGTスピードに初試乗!

公開 : 2024.10.31 11:45

ボディサイズを感じさせない

実際に走っていると、タイトターンでも回頭性に優れ、全長4895mm、ホイールベース2851mmというボディサイズを感じさせないほど「良く曲がる」という印象。リアステアの違和感も皆無で、トルクベクタリングも極めて自然で存在感を消していた。

一方、アクティブアンチロールシステムの存在感は抜群だ。結構な速度でコーナーに進入しても、ほとんどロールしない。見た目や挙措動作はエレガントでありながら、その内側にはマッシブで鍛え上げられた体幹の強さが窺えた。

『究極のグランドツアラー』の片鱗を味わうことができたと、レポーターの佐藤久実。
『究極のグランドツアラー』の片鱗を味わうことができたと、レポーターの佐藤久実。    ベントレー

今回は先導車つきで3周という限られた試乗時間ではあったが、静粛性の高さやフラットライドな乗り心地、パワフルな加速、スポーティなハンドリングなど、ラグジュアリーとスポーツが融合した『究極のグランドツアラー』の片鱗を味わうことができた。

一方、最新世代の電気アーキテクチャの採用により大幅に進化したインフォテインメントやドライバーアシストのテクノロジーは体感する機会がなかったので、改めてじっくりとグランドツーリングを堪能してみたいと、後ろ髪を引かれつつ試乗を終えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    佐藤久実

    Kumi Sato

    大学在学中にレースデビューし、耐久レースをメインに活動。ニュルブルクリンク24時間レース、スパ・フランコルシャン24時間レースで入賞を果たす。モータースポーツで培ったスキルをベースにインストラクターとしても活動。東海大学工学部動力機械工学科非常勤講師、芝浦工業大学特別講師の経験あり。日本カー・オブ・ザ・イヤー、World Car Awards、日本ボート・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務める。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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