【新型BMW 1シリーズ日本導入】 第4世代はF70型! アイがなくてもモデル構成は万全

公開 : 2024.11.01 12:15

フルモデルチェンジされF70型となった、第4世代の新型『BMW 1シリーズ』が日本へ導入されました。今回からモデル名に『i』は入りませんが、モデル構成はいかにも売れそうな内容です。上野和秀が解説します。

フルモデルチェンジしコードはF70に

すでに欧州で発表されている、フルモデルチェンジされたプレミアムスモールコンパクトセグメント、新型『BMW 1シリーズ』が、日本へ導入された。

新型1シリーズの開発コードはF70とされ、先代となる1シリーズ第3世代のF40とは全く別のフルモデルチェンジ版であることが分る。

新型1シリーズ、こちらは『BMW 120』。車名のiは電気自動車のみが使用するため、今回から入らない。
新型1シリーズ、こちらは『BMW 120』。車名のiは電気自動車のみが使用するため、今回から入らない。    上野和秀

日本に導入されるのは1.5L直列3気筒エンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した『BMW 120』、スポーティな仕立ての『BMW 120Mスポーツ』、さらにハイパフォーマンス版として2.0L 直列4気筒エンジンにツインターボを組み合わせ300psを発揮する『BMW M135 xDrive』の3モデルだ。

また、この新型1シリーズからガソリン車のモデル名の末尾につけられていた『i』の表記が正式に姿を消すことになった。iの文字は、今後電気自動車を意味する文字となり、電気自動車のみに使用されるとアナウンスされた。

モデルごとのキドニーグリル

第4世代モデルへと進化した新型BMW 1シリーズは、モデルごとに異なるデザインのキドニーグリルを採用。120ではこれまでの縦グリルの両端に斜めのラインを取り入れた斬新なデザインとされ、120Mスポーツは同デザインだが、ブラック仕上げとなる。

M135 xDriveのキドニーグリルには、最近のMシリーズで見られる水平のバーで構成されたデザインを採用し、存在感を高めている。

モデルごとに異なるデザインのキドニーグリルを採用。120には斜めのラインが入る。
モデルごとに異なるデザインのキドニーグリルを採用。120には斜めのラインが入る。    上野和秀

エクステリアデザインは、エンジンフードやボディサイドに立体的なプレスラインを採用し、よりスポーティな印象に。丸4灯のヘッドライトを再定義したデザインのヘッドライトを採用する。

新型1シリーズのベースモデルとなる120の3サイズは全長4370、全幅1800、全高1465mm、ホイールベース2670mmとなる。先代に較べ全長が15mm長くなり、全幅に変わりはなく、全高は15mm低められた。

120には最近の量販車としては珍しく12色ものボディカラーが用意され、インテリアは素材、カラー違いで6種が設定される。専用スポーツシートを備えるM135 xDriveは、ブラックのアルカンターラ仕様と、植物由来レザーを使用するレッド/ブラックのヴィーガンインテリアから選べる。

インテリアは、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体とし大型化。ドライバー側に傾けることで視認性を高め、タッチ操作による操作性を高めた BMW カーブドディスプレイを採用する。

また、シフトセレクターレバーは廃止され、センターコンソールにエンジンスタートやパーキングブレーキスイッチなどの運転操作系の全てまとめ、モダンな印象を高めた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事