【新型BMW 1シリーズ日本導入】 第4世代はF70型! アイがなくてもモデル構成は万全

公開 : 2024.11.01 12:15

120は48Vマイルドハイブリッドを採用

日本で販売される新型1シリーズのパワートレインは、48Vマイルドハイブリッドを採用した1.5L直列3気筒エンジンと、2.0L直列4気筒ツインターボエンジンの2種となる。先代にあったディーゼルモデルは、現時点では設定されていない。

ベースグレードの120に搭載される1498cc直列3気筒エンジンは156ps/24.4kg-mを発揮し、48Vマイルドハイブリッドシステムを加えた統合出力は170ps/28.5kg-mまで高まる。7速DCTを介し前輪を駆動する。

1.5L直列3気筒エンジンには48Vマイルドハイブリッドを採用。統合出力は170ps/28.5kg-mとなる。
1.5L直列3気筒エンジンには48Vマイルドハイブリッドを採用。統合出力は170ps/28.5kg-mとなる。    上野和秀

M135 xDriveは、BMW M社が開発する走行性能を高めた Mパフォーマンス・モデルで、2.0L 直列4気筒エンジンにツインターボを組み、300psを発揮。ハイパワーを受け止めるため4 輪駆動システムのxDriveを先代に引き続き採用する。

走りにこだわるモデルだけに、左のパドルシフトを1秒間引くと、パワートレインとシャシーシステムを最もスポーティな設定に切り替わる、Mスポーツ・ブースト機能が付いた 7速DCTを採用する。

このほかフロントアクスルには機械式リミテッドスリップデファレンシャルが組まれ、アダプティブMサスペンションやM3とM4 で採用されたテクノロジーを受け継ぐMコンパウンドブレーキにより、Mパフォーマンス・モデルに相応しい走りを実現している。

安全機能ドライビングアシストも充実

新型1シリーズには、BMWが国内で初めて導入した『ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能』を採用。これは高速道路での渋滞時にドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムで、一定の条件下で『手放し運転』が可能となる

また、高性能カメラ&レーダーと高性能プロセッサーにより精度が向上した、最先端の運転支援装置を標準装備。アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、車線変更警告システム、車線逸脱警告システム、衝突回避、被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィックウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能が標準で備わる。

インテリアは、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体とし大型化させた。
インテリアは、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体とし大型化させた。    上野和秀

さらに、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW インテリジェントパーソナルアシスタントを装備。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、車両の操作、目的地の設定等が可能だ。アップル・カープレイへの対応や、BMWコネクテッドドライブにより、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信、設定ができる。

気になる価格は120が478万円、120Mスポーツが498万円と発表された。パフォーマンスモデルのM135 xDriveは698万で、全モデルとも右ハンドルのみの設定となる。

昨今輸入車の値上がりが続いているが、新型BMW 1シリーズの120は先代の118iに較べ若干(2万円)値上がりした一方、120Mスポーツは逆に18万円も値下げされ、M135 xDriveは据え置きとされた。

新型 BMW 1シリーズは11月1日より全国のBMW正規ディーラーにおいて販売を開始。納車は2024年11月以降を予定していると発表された。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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