ちゃんと「サソリ」してる! アバルト600eへ試乗 プラットフォームから違う 新モーターで240ps

公開 : 2024.11.03 19:05

歴代で最も高性能なアバルト

果たして、600eはちゃんとアバルトなのか。筆者は、線形的なパワーデリバリーと、適度に引き締まった乗り心地、運転体験を引き上げるリミテッドスリップ・デフなどが相乗し、納得できる動的能力を備えた電動クロスオーバーだと感じた。

コーナリングは、少し単調かもしれない。インテリアも、もっとアバルトならではの違いは欲しい。とはいえ、ダイナミックな走りには驚かされた。パワートレインのリニアな反応も非常に好ましい。歴代で最も高性能なアバルトだと、表現して良さそうだ。

アバルト600e ツーリスモ(英国仕様)
アバルト600e ツーリスモ(英国仕様)

◯:扱いやすく爽快な操縦性 気持ち悪くならない程度の速さ 魅力的な見た目
△:動的な個性はもう少し欲しい 差別化が限定的な内装 279psは限定仕様のみ

アバルト600e ツーリスモ(英国仕様)のスペック

英国価格:3万6975ポンド(約717万円)
全長:4171mm
全幅:1779mm
全高:1523mm
最高速度:193km/h
0-100km/h加速:6.2秒
航続距離:333km
電費:5.4km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:1624kg
パワートレイン:他励同期モーター
駆動用バッテリー:50.0kWh
急速充電能力:100kW
最高出力:240ps
最大トルク:35.0kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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