【第2回】浜先秀彰の絶対的カーグッズ!:ドライブレコーダーの上手な選び方

公開 : 2024.11.06 17:05

用途に合った画質や機能を選びたい

ドライブレコーダーのスタイルにはこのようなバリエーションが存在しているわけですが、一部のスペックについても注意をしたいところです。

『画質』についてですが、現在もっとも多いのはフルHD画質(解像度1920×1080)で、これよりも高画質なものとしてはWQHD画質(同2560×1440)、4K画質(同3840×2160)などがあります。逆に廉価な機種ではHD画質(同1280×720)も使われています。フルHD画質でも車両前後に停車しているクルマのナンバープレート4ケタは読めますし、後方車両のドライバーや路肩を歩いている人の顔も認識でき、十分なクオリティです。それよりも高画質の場合は拡大をしても鮮明な映像が得られるため、自車から離れた場所にいるクルマや人の情報を捉えられるようになり、価格は高くなりますが+αの利点はあります。さらに『STARVIS』をはじめとした高感度センサーが使われていれば、夜間やトンネル内も明るく鮮明な撮影ができ、『HDR』や『WDR』という明暗差補正機能を備えていれば、白飛びや黒つぶれを抑えた見やすい映像となります。

カーナビ連携型の『パナソニック CA-DR03HTD』。最新型のストラーダに対応し、駐車監視機能を標準搭載する。
カーナビ連携型の『パナソニック CA-DR03HTD』。最新型のストラーダに対応し、駐車監視機能を標準搭載する。    パナソニック

それから『GPS』が搭載されているモデルも選びたいところです。というのも、GPSによって自車が走行している正確な速度や日時などがわかり、映像の証拠能力がグンと高まるからです。また、映像が撮影された場所を特定したり、どのようなルートを走行してきたかというログを地図上で確認したりもできます。

このほか、あると便利なのが、ドライブレコーダーを監視カメラとして活用する『駐車監視機能』です。主流となっているのは、駐車中に振動を検知すると録画を開始するもので、当て逃げやボディへのイタズラなどの状況を捉えられます。車内を撮影できるカメラを備えているモデルならば車上荒らしに、側面を撮影できるカメラを備えているモデルならばドアパンチにも対応できます。機種によっては振動ではなく周囲のうろつきを検知したり、エンジンを切ってもドライブレコーダーの電源が切れず一定時間だけ動作を続けたりするものもあります。駐車監視機能を標準で備えているモデルは少なく、オプションの配線ケーブルや駐車監視ユニットを必要とするモデルが多数派です。

多様化と増加が続くクルマのトラブルに対し、有効な自衛手段のひとつとなるドライブレコーダー。需要の高まりにつれて進化と細分化を続け、かつてよりラインナップが複雑になっていますが、今回の説明が用途や目的に合った商品選びの参考になれば幸いです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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