【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期レポート(20)定期点検が完了しました

公開 : 2024.11.08 07:35

AUTOCAR JAPANの笹本健次総編集長のポルシェ・タイカン購入レポート。今回、定期点検とともに、タイヤをピレリのPゼロに交換。さらに乗り味がよくなったタイカンは、満充電時の走行可能距離、平均電費も上々。ますます楽しいポルシェライフとなりそうです。

全天候型充電設備は使い勝手良好

本来なら7月に済ますべき2年目の定期点検を、約3ヵ月遅れの10月に行った。遅れた理由は幾つかあり、多忙で1週間近くになる点検の時間がなかなか割けなかったことや、リコールの発表とそのパーツの到着が遅れたことなどが重なったためであった。

前回のレポートでは丸2年間の報告を行ったが、その際の走行距離は3万4097kmであった。それから約半年が経過した現在の走行距離は4万3456kmで、約9300km増加している。この間のトピックスとしては、長野の昼神温泉を訪れた時、旅館にしては珍しく、かなりしっかりした充電設備があり、それを使用したことが挙げられる。

八ヶ岳のヒュッテエミールにて。走行距離は前回の報告から、半年で約9300km増加。
八ヶ岳のヒュッテエミールにて。走行距離は前回の報告から、半年で約9300km増加。    笹本健次

充電設備は、旅館本体からはかなり離れた別のパーキングにあった。写真のようにテラス風の作りの建物で同時に3台が充電可能であったが、現在は利用数が少ないので、中央の1基のみしか稼働していない状況であった。料金は1kWh当たり50円の設定で、設備の脇にあるメーターで使用した分だけをその都度計算して請求する仕組みである。私の場合は、41.12kWhを使用したので、2056円を支払った。このような充電設備は全天候型で使いやすいと思う。料金も妥当な範囲だ。

Pゼロの乗り味はタイカンにマッチ

タイカンのタイヤについては、2万362km走行時に新車時から装着のグッドイヤーを交換したが、その際は、在庫がグッドイヤーしか無く、止む無く2セット目も同じ銘柄となってしまった。グッドイヤーに問題があるわけではなく、寧ろ、良いフィーリングが最後まで残っていたので不満はなかったが、それから23094km走破した今回は、運良くピレリのPゼロの在庫があったので、定期点検時に交換することにした。

交換後、既に100km近く走っているが、Pゼロはグッドイヤーよりはやや硬めであるものの、逆にメリハリが効いたスポーティな走行フィーリングで、タイカンにマッチしてるように感じられる。これからワインディングで更に感触を試してみたいと思っている。

テラス風の建物の充電設備。料金は1kWh当たり50円の設定。
テラス風の建物の充電設備。料金は1kWh当たり50円の設定。    笹本健次

過去の私の経験からすると、この手の超幅広タイヤの場合、減りも早く、精々1万5000kmぐらいしかもたないという印象であったが、タイカンでは、今回もフロント4部山、リア3部山ほど残っていたので、無理すれば3万kmぐらいまでは持ちそうであった。EVは車重が重いのでタイヤにかかる負担も重く、当然、減りも多くなるのかと思ったが、実際には回生ブレーキを使用したりしているので、加減速時の負担が減っているのだろう。

このことはブレーキにも言え、今回の点検で、4万3000km余りも走っているのに、ブレーキパッドは交換どころか、殆ど減っていないという状況であった(フロント9mm、リア7mm)。ポルシェの定期点検でお馴染みの、大量のオイル交換とブレーキパッド(運が悪ければローターも)交換が無いのは、安上がりで本当に驚きだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。

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