ジャガーXE 2.0ディーゼルR-スポーツ・プロトタイプ
公開 : 2015.01.28 23:55 更新 : 2017.05.29 18:38
■どんな感じ?
2台試乗したうちの1台は、F-タイプと共通の340psを発揮する3.0ℓ V6ガソリン・ユニットを搭載していたため、これまでの試乗記どおり、スムーズさと応答性の良さは健在であった。
これよりも興味深いのは、ウォルヴァーハンプトン近くにあるジャガー・ランドローバー新工場にて組み立てられる2.0ℓの4気筒ディーゼル・ユニットの方だ。
そのパワーによってに2つのラインナップとなる。1つはCO2排出が99g/kmの163psを発揮するロー・パワー版、もう1つがここでテストする181psのR-スポーツ・トリム用となる。ちなみにこちらの価格は£33,025(591万円)だ。
先に述べたようにプロトタイプ版であるため、エグゾースト・ノートや微振動には改善点がいくつか残っているが、力強さは現時点でも満足できるレベルにある。音はパワー・ボートに近いといったところだろうか。
アイドリング・ストップからエンジンが掛かるときの振動も気になるところではあるが、これに関してはジャガーいわく ”これから調整を行っていくつもりです” とのこと。
パワー・デリバリーは何ら問題はない。非常に完成度のたかいZF製8速オートマティックのおかげでキックダウンもごく短い時間でおこなってくれる。43.8kg-mの最大トルクはわずか1750rpmから発生し、4400rpmまで続いてくれる。
0-100km/hタイムは7.4秒というのが公表値で、試乗した際にも十分な信憑性を体感した次第。パドル・シフトからの操作も冷静かつ瞬時に応えてくれる。
気になる乗り心地は徹頭徹尾ジャガーのそれ。XEが正式にデビューした暁には、このクラスのベンチマークも塗り替えられることになるはずだ。厳密な比較をせずともそう感じられたのだから、かなりのレベルである。