【大幅増減あるも顔ぶれは不変】2024年10月期 軽自動車新車販売の車名別ランキング

公開 : 2024.11.08 05:45

軽自動車の10月期の車名別新車販売はホンダNボックスが5カ月連続でトップを維持しましたが、前年同月比26.7%減という結果。続く2位のスズキ・スペーシアが同50.8%増の1万4234台を達成しています。

10月期における軽自動車新車販売の車名別ランキング

全国軽自動車協会連合会は、2024年10月期における軽自動車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2024年10月期 軽自動車通称名別新車販売トップ10

1位 ホンダNボックス:1万6821台
2位 スズキスペーシア:1万4234台
3位 ダイハツタント:1万609台
4位 スズキ・ハスラー:7763台
5位 ダイハツ・タフト:6825台
6位 スズキ・ワゴンR:6070台
7位 スズキ・アルト:5348台
8位 ダイハツ・ムーヴ:5194台
9位 日産ルークス:4915台
10位 三菱デリカミニ/eK:4590台

台数増加の要因か、9月投入のスズキ・スペーシア・ギア。
台数増加の要因か、9月投入のスズキ・スペーシア・ギア。

10月期の軽自動車の車名別ランキングは、ホンダNボックスが前年同月比26.7%減ながら1万6821台を販売して、5カ月連続での首位に就く。

大幅減の要因は、9月にアクティブ志向のジョイを発売したもののシリーズ全体としては新車効果が一巡していることにあるようだ。続く第2位には、9月にアクティブ志向のギアを追加したスズキ・スペーシアが同50.8%増の1万4234台を達成して位置。

第3位には、10月に一部改良を実施したもののシリーズ全体で5%ほど値上げした影響もあって同32.8%減の1万609台にとどまったダイハツ・タントが入り、前月と同じくスーパーハイトワゴンがトップ3を占めた。

また、第4位には5月に一部改良を実施したスズキ・ハスラーが同13.3%減ながら7763台を登録して前月と同位に位置し、さらに第5位にはダイハツ・タフトが同4.6%増の6825台を記録して2ランクアップを果たした。

注目モデルの動向

注目モデルの動向に触れていこう。スマイルの販売が堅調なスズキ・ワゴンRは前年同月比7.6%増の6070台を販売して第6位に、6月にサイバーセキュリティに関わるソフトウェアのプログラムを変更した三菱デリカミニ/eKは4590台を登録して第10位にランクイン。

また、6月に商品改良を図った日産デイズは同131.0%増の3433台を売り上げて第13位に入る。一方、軽EVのカテゴリーでは日産サクラが同51.6%減の1448台と伸び悩み、三菱eKクロスEVも同20.3%減の184台と低迷する。

台数増加の要因か、9月投入のスズキ・スペーシア・ギア。
台数増加の要因か、9月投入のスズキ・スペーシア・ギア。

対して、10月にEVモデルのe:を発売したホンダNバンは既存モデルと合わせて同52.2%増の2946台を達成。また、軽EVバンの三菱ミニキャブEVは同102.5%増の883台と好セールスを継続した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた10月期の車名別ランキングのトップ5は、トヨタヤリスが2023年7月以来の首位に立ち、以降はホンダNボックス、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシア、トヨタ・ルーミーの順で続く。

月間販売台数1万台超えは、前月から1車種減って7車種となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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