もう一度見られるとは… 現代に蘇った「意外」なクラシックカー 10選 

公開 : 2024.11.30 18:05

メルセデス・ベンツ190EエボII

2024年の初めに、ドイツのエンジニアリング会社HWAがメルセデス・ベンツ190EエボIIへのオマージュとなる「HWAエボ」を公開した。

HWAエボは、コスワース製の2.5L 4気筒を、メルセデス・ベンツの3.0L V6ツインターボに置き換えたもので、最高出力は450psと言われている。追加料金を出してアファルターバッハ・パフォーマンス・パッケージを装着すれば、500psになる。

HWAエボ
HWAエボ

そう、HWAはこれを実際に生産・販売する。100台のみの限定生産で、価格は約60万ポンド(約1億2000万円)から。少なくとも12か月/1万2000マイルの保証はつくが……。

モーリス・コマーシャルJタイプ

ああ、そうだ。モーリス・コマーシャルの「JE」も忘れてはいけない。2019年に発表され、発売予定は2021年だった。

英国を象徴するバン「Jタイプ」を、新しいスタイリングと電動プラットフォームで作り直せば、ほら、ヒーローの出来上がり。シンプルな方程式だ。

モーリス・コマーシャルJE
モーリス・コマーシャルJE

航続距離は320km、積載量は1000kg、総重量は2.5トン。車両価格は6万ポンド(約1200万円)と言われていた。

モーリス・コマーシャルを支援する中国企業は記者会見で、運送事業用としてだけでなく、良い宣伝材料にもなると確信していた。

残念ながら、JEはまだ発売されていない。しかし、同社のインスタグラムはまだ稼働しているので、希望はまだある。

ロータス・エリーゼ

車両重量1246kg。オリジナルのロータス・エリーゼより約500kg重い。公平を期すなら、それでもEVとしては非常に軽い。

英国のナイオボルト社が製作したワンオフモデルのEVプロトタイプで、初代エリーゼと同じくジュリアン・トムソン氏によってデザインされ、最高出力470psの電動パワートレインを搭載している。

ナイオボルト社のEVプロトタイプ
ナイオボルト社のEVプロトタイプ

ロータスエキシージSのシャシーをベースにしており、ナイボルト社のマーケティングツール兼テスト車両として使用されている。

同社のバッテリー技術では、特殊なタングステン陽極によって充電時間をわずか数分に短縮できる。この技術は自動車の軽量化と充電時間の短縮を狙うものだというが、言うまでもなくスポーツカーに適している。

ヒョンデ・ポニー

この記事を読んでいる人の多くは、ヒョンデの最初の自動車がフォード・コルチナだったことを知っているだろう。英国フォードと提携し、1968年に同車のノックダウン生産を開始したのだ。

ヒョンデが初めて独自開発した国産車は「ポニー」だ。デザインはかのジウジアーロが手掛けたものの、モーリス・マリーナの影響も大きく受けている。

ヒョンデ・ポニーEV
ヒョンデ・ポニーEV

とはいえ、この現代版モデルをブリティッシュ・レイランドの製品と勘違いする人はあまりいないだろう。

2021年に発表された新しいポニー・コンセプトは、有名俳優の自撮り写真のようにインターネットを賑わせ、何千、何万もの「いいね!」を集めた。

シルエットはオリジナルとほとんど変わっていないが、カメラを使ったミラー、シフトチェンジボタン、アイオニック5のヘッドライトとテールライトを備えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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