エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg

公開 : 2024.11.23 09:45

積算1万4389km 少し癖のあるブレーキの感触

マセラティのマークといえば、先が3本に別れたトライデント。ブレーキペダルにも刻印されているが、芸術的な鍛造品だ。往年のレーシングカー、マセラティ・ティーポ61に付いていても違和感はないだろう。

ブレーキの感触は、MC20の特徴の1つ。冷えた状態では淡泊で効きが弱め。充分に温まっても、強い制動力を得るには深く踏み込む必要がある。

マセラティMC20(英国仕様)
マセラティMC20(英国仕様)

最近の高性能モデルに組まれる、ブレンボ・ブレーキは敏感すぎるように思うが、このブレーキも直感的ではない。左足で踏む方が、扱いやすいとも感じている。

テストデータ

気に入っているトコロ

ルーフのカラー:筆者はツートーン・ルーフが好きではない。MC20は、ボディと同色でも美しい。

気に入らないトコロ

鳴きがちなブレーキ:スーパーカーは、往々にしてブレーキがキーキー鳴きがち。疲労の原因になる。

英国価格

モデル名:マセラティMC20(英国仕様)
新車価格:22万2025ポンド(約4307万円)
テスト車の価格:31万735ポンド(約6028万円)

テストの記録

燃費:5.6km/L
故障:なし
出費:なし

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

長期テスト マセラティMC20の前後関係

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