『SEMAショー2024』の主役たち ド派手なカスタムカー 41選 前編

公開 : 2024.11.10 18:05

プリムスGTXエレクトロモッド・コンセプト(1967年)

ステランティスは、全米自動車労働組合(UAW)のストライキを受けて2023年のSEMAショーから身を引いたが、今年はモパーのコンセプトカーを携えて戻ってきた。このフロストバイト・ブルーのレストモッド車両は、次世代のパワートレイン「e-Crate」を紹介するものだ。近日発売予定のダッジ・チャージャーEVの主要コンポーネントを採用し、カーボンファイバー製ボンネットの下に最高出力335psのモーターを搭載、3:1の減速ギアを介して後輪を駆動する。73KWhのバッテリーはエンジンルームとトランクに分割配置されている。

プリムスGTXエレクトロモッド・コンセプト(1967年)
プリムスGTXエレクトロモッド・コンセプト(1967年)

ホンダ・パイロットHRCプロトタイプ(2024年)

ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC、旧HPD)は、オンロードおよびオフロード用のカスタムパーツを一般消費者向けに販売する新しいビジネスを立ち上げている。SEMAでは、SUVのオフロード性能を高めるためにHRCが設計した実験的製品を装着したパイロットのプロトタイプを展示。このほか、ホンダブースには9台のレーシングカーとスペシャルプロジェクト車両が並んでいた。

ホンダ・パイロットHRCプロトタイプ(2024年)
ホンダ・パイロットHRCプロトタイプ(2024年)

シボレー・ベルエア(1957年)

このチェリーレッドのベルエアには、GMの元エンジニアで、アリントン・パフォーマンス社のCEOであるマイク・コープランド氏が製作した水素パワートレイン「エーデルブロック・スーパーチャージドGen3ヘミ」エンジンが搭載されている。持続可能な燃料と伝統的なエンジンのフィーリング&サウンドを、ホットロッドでも両立できることを証明するために設計されたマシンだ。コープランド氏とドラッグレーサーのクレイ・ミリカン氏とジェフ・ルッツ氏によって組み立てられた。

シボレー・ベルエア(1957年)
シボレー・ベルエア(1957年)

キアPV5 WKNDRコンセプト(2024年)

キア・デザインセンター・アメリカ(KDCA)は、今年のSEMAで2つのコンセプトを発表した。週末のアウトドア旅行用にデザインされたこのバンは、今年初めのCESでデビューしたEV PBVバンをベースにしている。リフトアップされ、オフロードタイヤが装着され、フレキシブルなモジュール式インテリアを備えている。停車時にアウトドア・ギアを収納するための車外収納庫「ギアヘッド」を搭載し、車内スペースを最大限に確保できる。

キアPV5 WKNDRコンセプト(2024年)
キアPV5 WKNDRコンセプト(2024年)

フィアット500(1965年)

英国のサウスポートからやってきた「プロジェクト・ブルーノ」。ドゥカティ996のエンジン、トランスミッション、ワイヤーハーネス、ECUを組み込んだワイルドなホットロッドだ。製作者のペトロヘドニズム社とザ・ディップ・モンキー・ガレージ社は、カーボン製ボンネットおよびルーフ、EBCレーシングブレーキ、巨大なリアウイングを追加し、会場でもひときわ目立つカスタムカーに仕上げた。このワンオフマシンは6万5000ドル(約1000万円)で販売されている。

フィアット500(1965年)
フィアット500(1965年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    グラハム・ヒープス

    Graham Heeps

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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