『SEMAショー2024』の主役たち ド派手なカスタムカー 41選 前編

公開 : 2024.11.10 18:05

CamHoStangドラッグスター(2024年)

今年のSEMAで最も予想外だったドラッグカーは、サウスカロライナ州ロックヒルにあるアプライド・テクノロジー・センターの高校生が製作したものだ。自動車の専門家であるギル・ヴァルク氏とマーク・デリンジャー氏が設立したカリフォルニア州STEAMパンクスという組織の指導のもと、生徒たちはSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育の一環として、カマロのフロントエンド、ホンダCRXのミドルボディ、68年型マスタングのリアという、ギャッサースタイルのCamHoStangを製作した。Quake LEDがスポンサーを務める同車は、カスタムシャシーに高出力の5.0L Z28エンジンを搭載している。

CamHoStangドラッグスター(2024年)
CamHoStangドラッグスター(2024年)

ダッジ・マキシバン・トレーズマン200(1974年)

ブレット&ダリンダ・サットン夫妻のダッジ・バンには、ゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『マジック・ザ・ギャザリング』にも登場するファンタジー・アートワークを手がけるエド・ビアード・ジュニア氏による素晴らしいエアブラシが施されている。このアートは1300時間以上かけて描かれ、オーナー夫妻と愛犬バンディットを海賊に見立てたほか、80以上の隠しオブジェクトが組み込まれている。

ダッジ・マキシバン・トレーズマン200(1974年)
ダッジ・マキシバン・トレーズマン200(1974年)

トヨタ4ランナーTRDサーフ・コンセプト(2024年)

トヨタのコンセプトカーはSEMAの常連だ。新型の2025年モデルをベースにした4ランナーTRD サーフ・コンセプトは、その中でも最高傑作の1つだ。マーティ・シュワーター氏とトヨタ・モータースポーツ・テクニカル・センターのチームは、1980年代の南カリフォルニアを走っていた4ランナーにインスパイアされ、2ドア・トラックに改造し、簡単に取り外し可能な幌、特注のサスペンション、車幅を50mm拡大した。ボンネットの下には、標準の2.4L 4気筒ターボエンジン(最高出力278ps)が搭載され、カスタムエグゾーストが備わっている。

トヨタ4ランナーTRDサーフ・コンセプト(2024年)
トヨタ4ランナーTRDサーフ・コンセプト(2024年)

シボレーコルベットC2スタジオ・コンセプト(2024年)

SEMAで発表されたこのC2コルベットのレストモッドは、ピーター・ブロック氏が1957年11月にGMで描いたオリジナルのコンセプトに合わせて改良されたもので、最終的に63年型スプリット・ウィンドウのコルベット・スティングレイとなった。市販車からの変更点としては、ワイドなリアウインドウ、ボディラインの曲線に沿ったダクト、シングルピースのサイドウインドウなどが挙げられる。生産予定の20台のうち最初の1台は、2025年1月にスコッツデールで開催されるバレット・ジャクソンのオークションに出品される。

シボレー・コルベットC2スタジオ・コンセプト(2024年)
シボレー・コルベットC2スタジオ・コンセプト(2024年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    グラハム・ヒープス

    Graham Heeps

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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