【新型アイオニック5も導入】5年後には現在の10倍以上販売が目標!ヒョンデ日本再参入からの2年とこれから

公開 : 2024.11.11 11:45

5年後には10倍以上の販売規模を目指す

快適な購入体験とは、ユーザーのさまざまな要求に応じて、最も快適な購入体験を選択できるよう、オンライン/オフラインの環境を充実させること。見る→乗る→話す→買う→受け取る、といった行程を、オンラインでもオフラインでも選べるようになっている。

また、オートバックスをはじめレンタカー会社やガソリンスタンドなど、さまざまなパートナーとのアライアンスを通じて、今までにない画期的なビジネスモデルも目指している。例えばオンラインでクルマをセレクトして、試乗に関してはガソリンスタンドで、などということも可能にしていく。

コナに設定された特別仕様、『ヒョンデ・コナ・マウナ・ロア』も展示。
コナに設定された特別仕様、『ヒョンデ・コナ・マウナ・ロア』も展示。    平井大介

こうした『3つの約束』を基に販売拡大を続け、5年後の2029年には現在の10倍以上の販売規模を目標としている。そのうち、約3割がダイレクトセールスになると予測されている。

現在、HMJが導入しているモデルは、改良されたフラッグシップEVのアイオニック5、電動コンパクトSUVのコナ、およびFCEVのネッソだが、主流となっているのはアイオニック5とコナだ。そこで来春、2024年夏にワールドプレミアされたコンパクトEVの『インスター』(INSTER)を日本に導入する予定だ。

全長約3.8×全幅約1.6×全高約1.6m、ホイールベース約2.6mというコンパクトなサイズのEVは、車両価格次第では日本のコンパクトカー市場に大きな影響を与えるはず。七五三木マネージングダイレクターも具体的な価格についてはコメントしなかったが、拡販のためには十分に魅力的な価格設定を検討しているようだ。

クルマだけでなく多様なライフスタイルを提供したいというHMJ。今後もディーラーを増やす予定はなく、オンラインによる販売を中心にオフラインとバランスを取りながら拡販を目指すという。5年後に目標は達成できるのか。まずは、来春に登場予定のインスターが日本市場でどう評価されるのか、注目しておきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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