ジャガーが次世代モデル、12月2日発表へ 新時代の到来 電動「4ドアGT」コンセプトか

公開 : 2024.11.12 06:05

ジャガーは12月2日、新型EVのコンセプトカーを発表する予定だ。3車種からなる次世代EVラインナップの第1弾で、ブランドの再構築を図る。2026年に量産車を発売する予定だ。

ブランド再構築

ジャガーは、12月2日に次世代EVを予告する新しいコンセプトカーを発表する予定だ。待望の電動GTを投入し、新時代に突入しようとしている。

次世代コンセプトはこれまでにも、年末に発表されると報じられていた。今回、JLR(ジャガー・ランドローバー)の第2四半期決算発表の中で、米国で開幕するアートフェア『マイアミ・アート・ウィーク』において「ジャガーの変革における次のステージ」として発表予定であることが明かされた。

ジャガーは最近、次世代モデルへの移行期として英国での新車販売を終了した。
ジャガーは最近、次世代モデルへの移行期として英国での新車販売を終了した。

このコンセプトカーは、4ドアGT、ベントレーベンテイガのようなSUV、そしてベントレー・フライングスパー級のセダンの3車種からなる次世代ラインナップに採用予定の、ジャガーの新しいデザイン言語を示すものだ。

この3車種はすべて、ジャガー専用に開発されているロングホイールベースの「JEA」プラットフォームをベースとする。

4ドアGTの場合、航続距離は690km以上、最高出力は580psを超える。価格は約10万ポンド(約2000万円)からとなる見込みだ。

ジャガーのマネージング・ディレクターであるロードン・グローバー氏は最近、AUTOCARの取材に対し、このコンセプトカーを米国で公開することにしたのは同市場の重要性によるものだと語ったが、ブランドの起源を軽視しているわけではないと付け加えた。

「英国らしさは重要ではない、という意味ではない。ブランドにとって非常に重要な部分だ。しかし、ジャガーはグローバルブランドでもある。米国市場の規模を見てほしい。我々にとって非常に重要なのだ」

JLRは今年8月、次世代ジャガー車のプロトタイプのテスト走行を開始したと明らかにした。GTは2025年後半に発売され、2026年夏に納車開始の予定だ。

ジャガーは最近、本拠地である英国向けのFペイスの生産を終了し、すべての新車販売を停止した。しかし、他の地域ではまだ販売が続けられている。

JLRがAUTOCAR英国編集部に宛てた声明には、次のように書かれている。

「2024年11月以降、ジャガーの新車販売は、今年末の新ブランド発表と2026年の製品発売を前に終了する」

「当社は現在、現行世代のジャガー車の割り当てを終了している。ジャガーの英国販売ネットワークを通じて、認定中古車として入手可能なモデルはある」

JLRのエイドリアン・マーデル最高経営責任者(CEO)は、グローバル市場向けFペイスの生産は2026年第1四半期に終了すると述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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