いまさら聞けない「アンドロイド・オート」って何? スマホとクルマの接続方法、メリット/デメリットを簡単解説

公開 : 2024.12.01 18:05

スマートフォンのアプリを車内で楽しめる「アンドロイド・オート(Android Auto)」について解説する。使い方、接続方法、対応車種、そしてメリットとデメリットと簡単にまとめた。

スマホとつながる便利なサービス

現代の生活では、必要な情報をすべて指先で得られることが重要であり、クルマの運転も例外ではない。だからこそ、多くのドライバーが「アンドロイド・オート(Android Auto)」のようなスマートフォンのミラーリング機能を利用しているのだ。

ソニー、サムスン、OnePlus、あるいはグーグルといったメーカーのグーグルベースの携帯電話を持っている人にとって、アンドロイド・オートは多数のアプリケーションに素早く簡単にアクセスできる便利なサービスだ。

アンドロイド・オートの使い方や利点について簡単にまとめてみた。
アンドロイド・オートの使い方や利点について簡単にまとめてみた。

はじめからクルマに搭載されている標準のオペレーティング・システム(OS)よりも、アンドロイド・オートのようなミラーリング機能の方が好まれる傾向にある。世界中で約1億5000万台の自動車にアンドロイド・オートがインストールされているのも不思議ではない。

ここでは、アンドロイド・オートとは何なのか、どのように使用するのか、メリット/デメリットなど、基本的な疑問に簡単に答えていきたい。

そもそもアンドロイド・オートって何?

アンドロイド・オートとは、グーグルが開発した自動車用のアプリケーションで、携帯電話の利便性を車載スクリーンでも享受できるものだ。

当初は運転中の安全性向上のために導入されたが、これを使ってできることはたくさんある。アンドロイド携帯を車内のインフォテインメント・システムに接続して、ナビアプリを表示したり、電話を受けたり、メッセージに返信したり、オーディオを再生したりできるサービスだ。

これらの機能には、インフォテインメント・スクリーン上の大きなアイコンや音声コマンドを使ってアクセスする。グーグルによれば、可能な限り注意散漫にならないよう配慮しているため、運転中でも操作がしやすいという。

ハンズフリーの音声コマンド、大きくて見やすいアイコン、「グーグル・マップ(Google Map)」や「スポティファイ(Spotify)」など人気のあるアプリとの統合により、クルマのインターフェースを合理化する。

アンドロイド・オートの接続方法

アンドロイド携帯(サムスン、OnePlus、ファーウェイ、ノキア、ソニー、グーグルなどが開発したもの)をお持ちの場合、「アンドロイド10」以降のOSを使用していれば、アンドロイド・オートは最初からインストールされている。また、グーグル・プレイ・ストアでは無料でインストールできる。

接続方法は、USB(有線)とワイヤレス(無線)の2つがある。まず、お乗りのクルマがアンドロイド・オートに対応しているがどうかを確認しよう。インターネットで「アンドロイド・オート 対応車種」などと検索すると、対応車種が記載されたアンドロイドの公式サイト(日本語版あり)が表示されるはずだ。

USBを使う場合

BluetoothやWi-Fiなどワイヤレス(無線)で接続できる車種も多い。
BluetoothやWi-Fiなどワイヤレス(無線)で接続できる車種も多い。

USBを使用する場合、お持ちの携帯電話がモバイル・データ・ネットワークの範囲内にあることを確認し、USBケーブルをクルマのUSBポートと携帯電話に差し込む。USBポートにはUSB-A(長方形)またはUSB-C(楕円形)のいずれかのコネクターがあるので、形に合ったケーブルを使おう。

その後、車載インフォテインメント・スクリーンに接続手順が表示されるので、その内容に従って操作を続ける。このようにUSBを使って接続する場合、Bluetooth接続は必要ない。

ワイヤレスで繋ぐ場合

一部の新型車では、BluetoothまたはWi-fiによるワイヤレスでのアンドロイド・オート接続も可能だ。これらの場合、車載インフォテインメント・システムから携帯電話との接続を設定する必要がある(その設定方法についてはクルマの取扱説明書をチェック)。

ペアリングが完了すると、クルマと携帯電話の両方でアンドロイド・オートの使用許可を求めるメッセージが表示される。「はい」を選択すると、すぐに使えるようになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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