マクラーレン・アルトゥーラ 詳細データテスト 改良されたエンジンとシャシー 冷静からやや情熱的に
公開 : 2024.11.16 20:25
サーキット性能 ★★★★★★★★☆☆
コンバーティブル化されたアルトゥーラは、マクラーレンのラインナップにおいてはサーキット志向の低いモデルだ。しかし、彼らが使うテクノロジーを考えれば、サーキット走行をためらうことはない。ブレーキは最高だった。アルトゥーラのブレーキディスクは全車カーボンセラミックで、テスト車はモノブロックキャリパーを装備しており、動きはガッチリしていてフェードもない。
もっと広く見れば、アルトゥーラはサーキットで持ち前のバランスを発揮する。より高い力がかかり、限界ハンドリングをより探りやすい場面だ。それらは、公道では必ずしも見ることができない。ターンインでのアンダーステアへと寄っていく挙動は、ハイスピードコーナーでは消え、本格的に滑り出すと、スーパーカーとしては扱いやすい部類に入る。
あとは、もっと適したタイヤがほしいところだ。標準装備のピレリPゼロはすぐに熱ダレしてしまう。だが、オプションにミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2のようなタイヤは、いまのところ用意されていない。