ユーゴ

フィアットの技術をベースにしながら、当時のユーゴスラビアで生産されたユーゴは、一見すると米国の消費者が興味を持つようなクルマではないように思われた。しかし、車両価格が4000ドル弱(現在の価値で1万ドル強/約155万円)と驚くほど安かったことから、一時的に大ヒットを飛ばした。

1985年に米国で発売されてから2年間で、販売台数は5万台近くまで急伸した。しかし、他のクルマと比較してもあまり出来の良いものではないと認識され、台数は急落。ユーゴスラビア紛争によって輸入は停止したが、いずれにせよ、それほど長くは続かなかっただろう。現在40歳以上の米国人にとって、ユーゴという名前はポンコツ車の代名詞だ。

ユーゴ
ユーゴ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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