【左ハンドルも導入開始】ポルシェ新型タイカン4/タイカンGTSの予約受注開始 11種のファミリーが完成

公開 : 2024.11.17 06:25

新型タイカンGTS:スポーティなオールラウンダー

GTSはグランツーリスモスポーツを表している。1963年のポルシェ904カレラGTS以来、この3文字はポルシェファンの間で特別な評価を得ており、タイカンのモデルシリーズにもこの伝説的なアルファベットの組み合わせのバージョンが登場した。

スポーティなオールラウンダーであるタイカンGTSは、ローンチコントロールを使用した場合、先代モデルを75kW上回る最大515kWのオーバーブーストパワーを発揮。標準装備のスポーツクロノパッケージに搭載された新しいプッシュトゥパス機能は、ボタンにタッチするだけで最大70kWのブーストを10秒間呼び出すことができるという。

ポルシェ新型タイカン4およびタイカンGTSの予約受注を開始。
ポルシェ新型タイカン4およびタイカンGTSの予約受注を開始。

タイカンGTSでは、プッシュトゥパス機能にも特にスポーティな特徴があり、低速走行時もトルクがローンチコントロールレベルまで上昇。タイカン・ターボGTと同様に、ブーストはメーターパネルのカウントダウンタイマーによって表示され、スピードメーターのアニメーションリングでダイナミックに演出されるという。

新型タイカンGTSは、先代モデルよりも0.4秒速い、静止状態からわずか3.3秒で100km/hに到達。0-200km/h加速タイムは10.4秒で、従来よりも1.6秒短縮されていながら、航続距離も120km以上向上し、最大628km(WLTP)となる。

GTSの爽快なキャラクターを適切に表現するために、タイカン・ターボSに似たさらに特徴的なサウンド特性が与えられた。このサウンド特性は他のタイカンモデルとは一線を画しているとポルシェは述べた。

エクステリアもインテリアも同様に個性的で、エクステリアに施されたブラックやアンスラサイトグレーの数多くのディテールは、GTS特有のものだ。

先代モデルと比較してタイカンGTSには、ブラック(ハイグロス)のインレイを備えたスポーツデザインのフロントおよびリアエプロンが新たに採用されており、エクステリアミラーのベースもブラック(ハイグロス)だ。

標準装備のタイカン・ターボSエアロデザインホイール(20インチ)とオプションのRSスポーツデザインホイール(21インチ)は、いずれもGTS専用のアンスラサイトグレーに塗装されている。

インテリア素材の多くはタイカン・ターボGTモデルから採用され、たとえばタイカンGTSには、スポーティなRace-Texのエクステンションスコープとブラックスムースレザーのエレメントが標準装備されることに加え、アダプティブスポーツシートプラス(18way電動調整機能付)、モードスイッチとステアリングヒーターを備えたGTマルチファンクションスポーツステアリングホイール、プッシュトゥパス機能とサーキットモードを含むスポーツクロノパッケージも含まれる。

タイカン・ターボGTでお馴染みのGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールには、プッシュトゥパス機能とエネルギー回生用の2つのモードスイッチとパドルが装備され、要望に応じてブラックRace-Tex仕様が選択可能だ。

オプションのGTSインテリアパッケージには、カーマインレッドに加えてスレートグレーネオを追加。メーターパネル、パワーメーター、スタートグラフィックには“Taycan GTS”ロゴがあしらわれており、BOSEサラウンドサウンドシステムも標準装備されている。

GTS専用シャシーとオプションのリアアクスルステアリングは特にスポーティな印象を与え、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメント(PASM)を含むアダプティブエアサスペンションは、ポルシェ・トルクベクトリング・プラス(PTVプラス)との組み合わせで標準装備となる。

また、GTS専用チューニングを施したポルシェ・アクティブ・ライドサスペンション・コントロールシステムをオプションで装備可能。ダイナミックな走行条件では、各ホイールの荷重を最適かつ個別に配分することで路面とのほぼ完璧なコンタクトを確保。さらに、ポルシェ・アクティブライドサスペンション・コントロールシステムは日常的なドライビングシーンにおける快適性を向上させる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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