5台のセナを含む過去最多177台のマクラーレンが集結!【マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024】

公開 : 2024.11.18 12:05

11月9日、富士スピードウェイにて『マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024』が開催されました。過去最多となる177台のマクラーレンとそのオーナーが集結したイベントの様子を、西川昇吾がレポートします。

過去最多の177台、約340名が参加

11月9日の早朝から、数多くのマクラーレン・オーナーたちが富士スピードウェイに到着。会場は正にマクラーレン一色となっていた。今年で11回目となるこのイベントは、年々参加台数が増えており、今回は過去最多の177台、約340名の参加となった。

今年はマクラーレンで3度のチャンピオンを飾った伝説的なレーシングドライバー、アイルトン・セナの没後30年を忍んで、『セナ30th』と銘打ち、アイルトン・セナに関連するアイテムや写真がピットに展示されたほか、『アルティメットシリーズ』の『マクラーレン・セナ』も並んで展示されていた。

アイルトン・セナの没後30年を忍んで『セナ30th』として開催。マクラーレン・セナも5台展示。
アイルトン・セナの没後30年を忍んで『セナ30th』として開催。マクラーレン・セナも5台展示。    平井大介

そして、スペシャルゲストにはアイルトン・セナの甥にあたるブルーノ・セナ氏が登場。トークショーではカーグラフィック代表の加藤哲也氏、F1中継解説でお馴染みのモータースポーツジャーナリスト川井一仁氏と3名で、アイルトン・セナを振り返るトークが披露された。

また、マクラーレン・オーナーとして知られている『平成ノブシコブシ』の吉村崇氏も来場、しマクラーレン一色となっている会場に興奮していることを伝えながら、「来年は自身もサーキット走行をしてみたい」と強く語っていた。

ゲストも豪華な顔ぶれとなっていたが、当日登場したマシンも豪華だ。なんと日本初公開となったスペシャルモデル『ソーラスGT』が、ブルーノ・セナ氏のドライビングによりデモンストレーション走行をしたのだ。迫力の走行に来場者の目は釘付けとなっていた。

走り好きが多いマクラーレン・オーナー

ゲストも走行マシンも豪華であったマクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024だが、主役は何といっても参加者。各種走行プログラムが用意されており、国際レーシングコースを思う存分走る様子は印象的であった。

マクラーレン・オーナーは『走り好き』が多い印象で、スポーツ走行に参加するドライバーのほとんどがレーシングスーツを着用。ここまでレーシングスーツの着用率が高いイベントはあまりなく、サーキットを走る事への意識が高い表れと感じた。

この日は177台のマクラーレンが富士スピードウェイに集結。これは過去最高の台数となる。
この日は177台のマクラーレンが富士スピードウェイに集結。これは過去最高の台数となる。    マクラーレン

そして今回はマクラーレン独自のドライビングレッスンである『ピュア・マクラーレン』が、試験的に実施された。このレッスンは1on1でレクチャーを受けることができるドライビングレッスンで、データーロガーなどの各種データーをチェックしながら、より密度の高いレクチャーを熟練のインストラクターから受けることができる。

現在はヨーロッパを中心に開催されているそうだが、将来的には日本でも『ピュア・マクラーレン』が開催できる環境を整えていく予定だそうだ。

現在は多くのスポーツカーメーカーがSUVを手掛けているが、マクラーレンのラインアップは全てスーパースポーツだ。そのような背景を考えると、必然的にマクラーレンを選ぶオーナーは、走りが好きということが読み取れる。そんなブランドならば、これまで以上に走れる環境、ドライビングを学べる環境というのは求められて当然だろう。

今後、マクラーレン・オートモティブがどんな魅力的なモデルで、そしてどんな魅力的なドライビングコンテンツで走りが好きなファンを魅了していくのか? そんなマクラーレン・ブランドの深化を期待させるイベントであった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    西川昇吾

    1997年、富士スピードウェイのほど近くに生まれる。必然的に、モータースポーツとともに幼少期を過ごす。当時愛読した自動車雑誌の記憶に突き動かされ、大学時代から自動車ライターとして活動を開始。卒業後、動画系の自動車媒体に所属したのちフリーとして独立。地元の地の利を生かし、愛車のNBロードスターでのサーキット走行や、多彩なカテゴリーでのレース参戦を積極的にこなす、血気盛んな若手モータージャーナリスト。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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