いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
公開 : 2024.11.21 06:05
水素自動車の未来
現在のところ、水素自動車は一般に広く普及するには至っていない。水素ステーションの数が少なすぎるし、水素自体もまだ商業的・環境的に大量生産が可能とは言えないからだ。
しかし、英国のように水素自動車の導入加速を目的とした投資を行う国もあるため、今後数年のうちに水素技術に力を入れる自動車メーカーが増えるかもしれない。
水素自動車の推進を望んでいる企業の1つが、英国のウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング社で、2023年にFCEV用のプラットフォームを発表した。このプラットフォームは「最先端」の水素燃料電池システムと水冷バッテリーを備え、最高出力585psを発生できるという。
他にもアルピーヌは、アルペングローと呼ばれる先鋭的なV6水素エンジン車の量産化の可能性を示唆している。これは内燃機関技術と水素を組み合わせたものだ。
しかし、一般消費者にとっては、インフラと水素製造方法がもっと現実的なものになるまで、(少なくとも)英国における自動車の未来はEVのままであるように思われる。