【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
公開 : 2024.11.22 17:45
今年19回目を迎えたカリフォルニア州ロングビーチで開催の「JCCS日本旧車集会」には1万2500人が来場。全米最大のJDMイベントに拡大しています。今回設立の背景も含め、主催者にもインタビューしました。
全米最大の旧車イベントはどんな人が開催している?
2024年10月、カリフォルニア州ロングビーチにて第19回JCCS日本旧車集会が開催された。
美しく仕上げられた約500台の『KYUSHA』を見たいと、おなじみの会場であるマリーナグリーンパークに足を運んだ旧車ファンは、過去最大の1万2500人。
まさしく全米最大のJDMイベントを主催しているのは90年代に留学でアメリカにやってきた山口さんご夫婦(コウジ&テリー山口夫妻)と約50名のボランティアスタッフたちである。
今でこそアメリカ屈指の旧車イベントに成長したが、はじめのころは非難されることも多かったという。19年前といえば、そんなに昔という感じもなく、当時から日本車はアメリカで大変良く売れていた。しかし、当時のアメリカは古い日本車に対する風当たりが今とは比べ物にならないほど強く冷たかったのだ。
「第1回JCCSを開催したのは2005年でした。当時、日本車の旧車は殆ど認知されておらず、『Japanese Classic Car Show』と名乗った時には全米から叩かれましたよ。『日本車のクラシックカーだと?そんなものは存在しない!』、『日本車のくせに何様だ!』などなど。
わざわざクレームを入れてきた著名なジャーナリストもいました。確かに当時の古い日本車は中古車としての価値が低いものがたくさんあり、アメリカよりもすべての歴史が短いクルマたちですから特別な価値を見出すこともできなかったのです。
ですが、そんな旧車たちを『Japanese Classic Car』と名乗ってはいけない法律はありません。『State of mind』(気持ちの問題)だから好きにやります。私たちの勝手でしょ? と多くの非難に対して言い返していました」
L.A. Timesの一面で大きく扱われた!
「そうこうしているうちに1年が経過し、第2回を開催することになったのですが、その時にはJCCS開催のニュースがL.A. Timesの表紙に掲載されたんです。そうしたら非難がパタッと止まりましたね。以降はクルマ界の大物たちも大勢参加してくれるようになり、知名度も上がって、近年は1万人超が集まるイベントとして定着しています」
JCCSは運営が非常にしっかりしていることでも有名だが、出展車両についても厳格な基準がある。日本製の旧車なら何でもいいというわけではないのだ。
JCCSへの参加が認められる『旧車』とは、1995年以前にデビューした日本車となる。製造年が1996年でも1994年デビューのクルマならOK。アメリカで新車時から正規に販売されてきた左ハンドル仕様、25年ルールを経て日本等から輸入された右ハンドル仕様いずれも出展が可能だ。具体的な車種と年式を紹介しておこう。
日産300ZX/Z31およびZ32(1989〜継続モデル)
日産スカイラインR32&R33(1989-1993〜継続モデル)
マツダRX-7第1世代、第2世代、第3世代(SA、FC、FD継続モデル)
マツダMX-5ミアータ第1世代(NAマーク1 – 1989〜1997)
ホンダ・インテグラ(1985〜、1995〜継続モデル)
トヨタMR2(第1世代&第2世代1984〜、1999〜継続モデル)
トヨタ・スープラMk1、Mk2、Mk3&Mk4
トヨタ・カローラAE86、AE92、AE100(1983〜、1995〜継続モデル)
トヨタ・セリカ第4、第5、第6世代(1993〜1999、第6世代継続モデル)
トヨタ・スープラ第3世代MK3、第4世代MK4
スバル・ブラット、インプレッサ第1世代(1992-2000)
ホンダ・ビート(JDM)(1991-1998)
ホンダCR-X(1987〜1995)第1世代、第2世代、第3世代
ホンダ・アキュラNSX第1世代
などなど