アルピーヌ、ビジョン・グランツーリスモ発表
公開 : 2015.01.29 22:35 更新 : 2017.06.01 02:11
プレイステーションの人気ソフトであるグランツーリスモ向けのデザイン・コンセプト・プロジェクト、ビジョン・グランツーリスモに、アルピーヌのバーチャル・レーシングカーが登場した。
ルノーのデザインチームが描いたこのモデルは、2016年に復活するアルピーヌ・ブランドの再スタートを告げるもので、ダウンロードすればゲームの中で走行させることができる予定だ。
このコンセプト・デザインは、部分的にも生産化に移されることはないようだ。しかし、いくつかの要素は今後発表されるスポーツカーからヒントを得たものだという。
ルノーの社内デザインチームが準備したコンセプト案は15種類を数えた。また、今回のデジタル作品にルノーの息吹を吹き込むために、デザイナーだけでなくエンジニアもプロジェクトに参加したという。
このモデルはカーボンファイバー・モノコックを採用しており、450ps、59kg-mを発揮する4.5ℓV8エンジンを車体中央にマウント。トップスピードは320km/hに達し、駆動力は7速シーケンシャル・トランスミッションを介して後輪に伝えられるという。想定する車両重量は900kgだ。
アルピーヌは、このデザイン・コンセプトについて「過去、現在、未来が交錯するポイントを表現しており、ヴァーチャルと現実の世界を紐づけるもの」と説明している。
なお、他のメーカーと同様に、ルノーは実物大のモデルも作成したという。
アルピーヌとケータハムのコラボレーションが陽の目を見ずに終わったこともあり、ルノーは近々発表するスポーツカーがアルピーヌ・ブランドの成否を占う役割を果たすと考えている。なお、2012年に始まった先のプロジェクトでは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場で新世代アルピーヌ・コンセプトカーを公開している。
3月になればゲームのプレイヤーはこのアルピーヌ・コンセプトをダウンロードすることができる予定だ。