2024ポルシェ356ホリデイ 85台のポルシェ 356が神戸に

公開 : 2024.11.23 07:00

ポルシェ356クラブ・オブ・ジャパン最大の全国イベントとなる「ポルシェ356 ホリデイ」が、神戸のメリケンパークと三田・有馬エリアで開催されました。全国から89台ものポルシェ 356とナロー911が集まり、参加者は特別な2日間を存分に楽しんでいました。

ポルシェ356ホリデイとは?

1976年8月にポルシェ 356を愛するオーナーにより設立されたのが、ポルシェ356クラブ・オブ・ジャパンだ。同クラブの積極的な活動はドイツのポルシェ本社とポルシェジャパンからも認められるところとなり、日本での公式なオーナーズクラブとなっている。

ポルシェ356クラブ・オブ・ジャパンが開くクラブ・イベントの頂点に位置するのが、2年毎に開催される「ポルシェ356ホリデイ」である。1988年に始まり今回で19回目となる歴史あるイベントになる。

趣のある神戸の街をポルシェ 356が駆け抜けた。
趣のある神戸の街をポルシェ 356が駆け抜けた。    前田惠介

356ホリデイは、全国の各支部が持ち回りで企画・運営される。2024年は関西支部が担当となり、11月9-10日に神戸市内と六甲山、三田、丹波篠山、有馬エリアを舞台に開催された。

遠方からの参加者のために前泊も用意され、旧居留地にある第一楼で本番に先駆けて前夜祭となる宴の場が用意され、一足早く盛り上がった。

初日はメリケンパークからスタート

1日目最初の舞台となったのは神戸を代表するスポットであるメリケンパークに集合。関西支部が趣向を凝らした配置で美しく整列させ、ポートタワーとの共演を実現。参加したメンバーは、旧知の仲間との再会を喜び356談議で盛り上がっていた。

今回は過去最大となる85台の356と、4台のナロー911と912の合計89台が参加した。本来であれば356がもう1台エントリーしていたのだが、残念ながら欠席となってしまった。

1日目は六甲山までのショートツーリングを楽しんだ。
1日目は六甲山までのショートツーリングを楽しんだ。    上野和秀

356は初期のプリAからABCの各タイプのクーペ、カブリオレ、ロードスター、そしてスピードスターの各タイプが年式違いで揃った。今回のハイライトはエントリーリストには無かった550RSが参加したことだろう。初期のレンシュポルトモデルだけに、参加者の注目を集めていた。

メリケンパークでは、展示のほかコンクール・デレガンスの審査が行われた。ポルシェ 356のすべてを知るクラブの重鎮による審査は厳しく、オリジナル度とエンジンの始動性やアイドリングなどのコンディションなどがシビアにチェックされた。

会場は神戸で著名な観光スポットだけに、居合わせた市民に加え海外からの旅行者は多数のポルシェ356 が並ぶ姿に歓声を上げ、スマホで撮影していたのが印象的だった。

ランチを終えたメンバーたちは六甲山へのツーリングに出発した。神戸市内を抜け六甲サイレンスリゾートでコーヒーブレイク。そののち六甲山を周遊して神戸の中心部を貫くドアロードを駆け抜けホテルオークラ神戸に戻るバラエティに富んだルートが組まれた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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