ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー

公開 : 2024.11.22 06:25

インテリア

インテリアは、まるでリビングのように「家具が揃い、くつろげる、思いやりのある空間」を目指し、開放感と機能性を重視している。

3列のシートはいずれも広いレッグルームを備え、2列目のアームチェア(オプション)はフルリクライニングが可能だ。

ヒョンデ・アイオニック9
ヒョンデ・アイオニック9    ヒョンデ

コックピットは、他のアイオニックシリーズでおなじみのパノラミック曲面パネルがダッシュボード上部に設置され、ドライバーディスプレイとインフォテインメント・スクリーンが一体化されている。重要な機能には物理ボタンとスイッチが割り当てられる。

センターコンソールは「ユニバーサル・アイランド2.0」と名付けられ、5.6Lの上部トレイの下に12.6Lの収納スペースがある。ユニット全体が前後にスライドし、後部座席の乗員も使えるようになっている。

トランク容量は3列目シートをフラットに折りたたんだ状態で最大1323Lを誇る。ボンネットの下には最大88L(四輪駆動モデルは52L)のスペースがあり、市販EVの「フランク」としては最も大きい部類に入る。

シャシー

ヒョンデによると、アイオニック9は長距離走行の洗練性とスムーズなハンドリングの両立を目指しており、軽量化には多大な労力を費やしたという(車重は未確認)。トルクベクタリング技術や「特別設計」の新しいサスペンション・システムも特徴とする。

足回りとしては前後マルチリンク式サスペンション、車体をフラットに保つセルフレベリング機能付きのツインバルブダンパー、走行中の振動を抑える液体封入式ブッシュを採用。四輪操舵システムは装備されていないが、最小旋回半径はキアEV9の6.2mに匹敵すると予想される。

ヒョンデ・アイオニック9
ヒョンデ・アイオニック9    ヒョンデ

タイヤ内の吸音フォーム、防音ガラス、主要構造の補強、そして「ノイズを発生源から隔離」するというアクティブ・サウンド・コントロール・システムにより、NVHレベルを高めている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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