次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入

公開 : 2024.11.25 18:05

BMWは次世代EV「ノイエ・クラッセ」のSUV版プロトタイプの生産を開始した。コンセプトカーを踏襲しながらも、市販車に近い現実的なデザインが確認できる。

コンセプトより落ち着いたデザインに

BMWは11月24日、ハンガリーのデブレツェン工場で次世代EV「ノイエ・クラッセ」のプロトタイプの生産を開始したと発表した。次期型のiX3と見られる電動SUVで、新しいプラットフォームを採用している。

ベースとなるのは「ビジョン・ノイエ・クラッセX」コンセプトで、BMWの現行ラインナップから大きく逸脱しながらも、過去の重要なモデルへのさりげないオマージュとなる新しいデザイン言語を導入した。

ハンガリー・デブレツェン工場で試験生産を開始した「ノイエ・クラッセ」SUVのプロトタイプ
ハンガリー・デブレツェン工場で試験生産を開始した「ノイエ・クラッセ」SUVのプロトタイプ    BMW

次期型iX3は2025年末に発売予定で、同じプラットフォームを使用する3シリーズ相当のセダン版(i3と命名される可能性がある)は2026年に発売される。

BMWが新たに公開した画像によると、次期型iX3はコンセプトカーと同様のプロポーションとデザイン要素を維持しながらも、若干トーンダウンしているようだ。

ボディには厳重なカモフラージュが施されているが、AUTOCARが入手した情報によると、特にフロントエンドは1960年代の初代ノイエ・クラッセからインスピレーションを得たキドニーグリルをはじめ、コンセプトと非常によく似ているという。

ただし、コンセプトのサイドカメラは従来型サイドミラーに変わり、ライトもシャープな2本の斜線デザインではなくオーソドックスなLEDシグネチャーとなっている。

仕様詳細はまだ明らかではないが、ノイエ・クラッセ・プラットフォームには800Vの電気ハードウェアが搭載される。これにより、超急速充電に対応することができる。

バッテリーは現在のものと比べてエネルギー密度が20%高いとされている。

内燃エンジン搭載のX3はBMWのベストセラーであり、次期型iX3とともに引き続き販売される。最新の第4世代は今年6月に発表されたばかりだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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