【環境に優しい小さなジープ】専用セッティングが効果的!電気なアベンジャーは自然なフィーリングが魅力
公開 : 2024.11.27 11:45
自然なフィーリング
3500kmほど走行距離を重ねた広報車だったこともあり、かなり乗り心地はこなれていた。基本的には固めだが、しっかりとサスペンションが仕事をしてショックを的確に吸収。むやみな上下動は感じられない。また、アクセルペダルの反応や、ブレーキペダルのフィーリングも素直なもので、回生ブレーキが入ってもドライバーに違和感を覚えさせない、見事な味付けといえる。
高速道路でも、街中で得た印象から大きな変化はない。敢えて書くならば左右の動きが多少気になるくらいだろう。これは低重心であるがゆえに、かえって重心点が高くなり揺れが若干増幅されていると思われる。
ジープでは珍しく、シフトレバーではなくセンタークラスターにあるボタンでシフト操作する。決して使いにくいとは感じなかったが、ジープらしさとしてごついシフトレバーを採用してもよかったのではないか。コストの関係で600eとの共通化が図られているのはわかるが、この辺りはジープの個性を発揮してもらいたいと感じた。
FFではあるものの、ロードクリアランスやアプローチデパーチャーアングルは確保され、ヒルディセントコントロールも完備しているので、そこそこの悪路でも安心だ。しかもBEVなので、自然の中のキャンプ場などに行くときでも、排気ガスもなく静かにたどり着けるのはとても魅力だ。ジープとBEVはとても親和性が高いということに気付かせてくれたのが、このアベンジャーだった。