長寿の秘訣は? エンジン交換なしで走行距離160万km(100万マイル)走ったクルマ 20選

公開 : 2024.12.08 18:05

シボレー・シルバラード(1991年)

米ウィスコンシン州の食品販売業者フランク・オレズニックさんは、中古のシボレー・シルバラードを5年落ち、走行距離6万6000kmのときに購入した。伝説の「スモールブロック」エンジンを搭載したシルバラードは年間約13万kmを走行し、購入から12年後の2008年に160万kmを達成した。

ローンを支払い終わったオレズニックさんは、再び借金を背負ってまで買い替えるつもりがなく、とても丁寧にメンテナンスし、必要以上に酷使することがないよう慎重に扱った。ただし、頻繁に牽引が必要になったそうだ。

シボレー・シルバラード(代表モデル)
シボレー・シルバラード(代表モデル)

ダッジ・ラム2500(1996年)

配送ドライバーのダン・エデルマンさんがダッジ・ラムを購入したのは、ダッジというブランドへの愛からではなく、5.9Lディーゼルエンジン「カミンズ」に対する確かな信頼からだった。はじめはオートマチック・トランスミッションの扱いに苦労し、何度かトランスミッションを交換したが、エンジンには通常の定期メンテナンス以外はほとんど必要なかった。

エデルマンさんはまた、走行距離が100万kmを超えた1994年式のプリムス・ボイジャーも所有していた。

ダッジ・ラム2500(代表モデル)
ダッジ・ラム2500(代表モデル)

ホンダアコード(1990年)

次の2台は、2.2Lの「F22A」エンジンを搭載した第4世代ホンダ・アコードだ。1台目は、米メイン州在住のジョー・ロシセロさん(=写真、同姓同名の俳優と混同しないように)が6年落ち、走行距離12万kmのときに購入したもので、その色から「トゥルーブルー(True Blue)」というニックネームが付けられた。

ロシセロさんは自動車検査官の仕事で毎月8000km近くを走行し、2011年秋に160kmを達成した。これを記念し、ホンダディーラーのダーリング・オート・グループ社から新車(しかもブルー)のアコードを贈られた。ロシセロさんは、定期的なオイル交換と入念な予防整備で160万kmを達成できたそうだ。

ジョー・ロシセロさん
ジョー・ロシセロさん

ホンダ・アコード(1994年)

米メリーランド州ティモニウムで自営業のルートマップ作成者(ルートマッパー)、デビッド・ウィッテさんが所有する1994年モデルのアコードも、160万kmを走破している。ウィッテさんの仕事柄、実質的に長期間にわたってクルマの中で生活しなければならない。2001年5月、ウェストバージニア州の国道340号線で160万kmを達成したが、本人によると驚くほど拍子抜けする出来事だったという。

それから1年も経たないうちにインタビューに応じた彼は、転職を考えていると語った。「一日中クルマを運転していても、尊敬されることはないんだ」

ホンダ・アコード(代表モデル)
ホンダ・アコード(代表モデル)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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