長寿の秘訣は? エンジン交換なしで走行距離160万km(100万マイル)走ったクルマ 20選

公開 : 2024.12.08 18:05

トヨタ・タンドラ(2007年)

2019年、ビクター・シェパードさんの友人アーロン・モーヴァントさんも、2007年式タンドラで160万kmを達成した。シェパードさんのアドバイスにより、彼はルイジアナ州ホーマにあるグレッグ・ルブラン・トヨタ社で整備を受けていた。同社はおそらく、320万km(200万マイル)のタンドラを担当した世界で唯一のディーラーだ。

トヨタ・タンドラ(代表モデル)
トヨタ・タンドラ(代表モデル)

ボルボ740 GLE(1988年)

カリフォルニア州在住のヴィック・ドレスさんは、1988年にボルボ740 GLEを新車で購入したときから、すでに160万km走行を目標にしていたという。17年間、平日は毎日260km以上を往復する通勤が大きな助けとなった。2005年に自宅からずっと近い職場に転職したものの、彼はクルマ通勤を続け、2014年についに目標を達成した。

ボルボ740 GLE(代表モデル)
ボルボ740 GLE(代表モデル)

ボルボ1800S(1966年)

自家用車におけるハイ・マイレージの大御所といえば、アーヴ・ゴードンさんのボルボ1800Sだ。学校の教師だったゴードンさんは、1966年6月の金曜日の夕方、ニューヨーク州ハンティントンのボルボディーラーから1800Sを受け取り、翌週の月曜日には早くも2400kmを越えて点検を受けた。

1998年には272万km(169万マイル)を走破してギネスブックに記載され、2013年9月にはアラスカで480万km(300万マイル)を達成した。2018年11月にゴードンさんが77歳で亡くなった時点で、総走行距離は515万km(320万マイル)に達していた。

アーヴ・ゴードンさんとボルボ1800S
アーヴ・ゴードンさんとボルボ1800S

シボレー・シルバラード(2006年)

GMの「デュラマックス」ディーゼルエンジンを搭載したシルバラード3500HDは、わずか6年で160万kmを達成した。この車両はヒュー&タミー・ペニントン夫妻が所有し、北米中の自動車ディーラーにトレーラー(場合によっては12m近い長さ)を配送する仕事に使用している。

走行距離が7桁に達したときにインタビューを受けたタミーさんは、仕事や旅行の際、夫が1日に最大1100kmを定期的に運転していると推定した。

シボレー・シルバラード(代表モデル)
シボレー・シルバラード(代表モデル)

ダッジ・ラム2500(2007年)

前述のペニントン夫妻と同様、ドナルド・ジェンセンさんはダッジ・ラムを使ってトレーラーを配送している。このダッジ・ラムには、ダン・エデルマンさんの車両と同じく、5.9Lの「カミンズ」ディーゼルエンジンが搭載されている。2013年に160万kmを達成し、2019年4月には273万km(170万マイル)に達したと報告されている。

走行距離は推定値だが、信頼できるものと思われる。問題は、走行距離計を2度交換しなければならなかったことだ。つまり、このダッジ・ラム2500の最も信頼性の低い部分は、本来その信頼性を示すはずの部分なのだ。

ダッジ・ラム2500(代表モデル)
ダッジ・ラム2500(代表モデル)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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