【現行スープラが生産終了へ】限定300台の特別仕様車「A90ファイナルエディション」 同時に一部改良も
公開 : 2024.11.28 18:00 更新 : 2024.11.28 18:12
トヨタ・ガズー・レーシングは、スープラ(3Lモデル)の一部改良、ならびに特別仕様車スープラ「A90ファイナルエディション」を世界限定300台で販売すると発表。ファイナルエディションをもって現行モデルは生産終了を予定します。
一部改良と特別仕様車
トヨタ・ガズー・レーシング(以下、TGR)は、スープラ(3Lモデル)の一部改良、ならびに特別仕様車スープラ「A90ファイナルエディション」を発表した。
なお特別仕様車はグローバルで300台限定での発売を予定しており、導入予定地域と発売予定時期は以下の通り。
導入予定地域と発売予定時期
スープラ(3L)一部改良モデル
日本、欧州、豪州などグローバルで順次導入予定で2025年春以降順次発売予定
特別仕様車スープラ「A90ファイナルエディション」
日本/欧州で日本は時期検討中、欧州は2025年春を予定
スープラは、1978年の初代誕生以降、直列6気筒エンジンのFR車という特徴を継承し続け、これまで多くの方々に愛用されているとトヨタはいう。またモータースポーツ参戦車両としても活躍し、SUPER GT参戦のほか、スープラをベースとしたレース専用車両のGRスープラGT4も世界中の様々レースにおいて活躍している。
2019年、スープラはマスタードライバーのモリゾウこと会長の豊田の強い想いで17年ぶりの復活を果たした。
発表に際し、豊田は、「ニュルブルクリンクでの運転訓練で長い時間を一緒に過ごしたスープラは、自分にとって『特別な旧友』のような存在です。当時、ニュルブルクリンクで他のメーカーが発売前のプロトタイプカーを走らせている中、私たちは、既に生産を終了した古いスープラでしか走ることができず、とても悔しい想いをいたしました。
スープラ復活を待ち望んでいたのは世界中の多くのファンだけでなく、私も『スープラを復活させたい』という想いを密かに持ち続けていました。新型GRスープラは、ニュルブルクリンクで鍛えられ、生まれたクルマです。
走る楽しさ以上の経験を提供できるクルマになったと、自信を持ってお伝えします」と述べた。2019年の現行スープラ発売以降も進化を続け、2020年および2022年には一部改良モデルを発売している。
現行モデルが生産終了へ
今回の一部改良モデルでは市街地からワインディング、サーキットまで存分に走りを楽しめるよう、「さらなる一体感のある走り」を追求。
安心・安全のためのブレーキ性能を向上させた上で、ボディ、サスペンション、シャシー剛性の向上およびチューニングの最適化、空力性能の改善が施されたと発表している。
また、現行スープラが世界中のスープラファンの皆様にご愛顧いただいていること、世界各国のGTカーレース、ドリフト競技、およびNASCARなど様々なモータースポーツの現場でも多くのチームにご愛用いただいていることに対する感謝を込め、現行スープラの集大成として台数限定特別仕様車のスープラ「A90ファイナルエディション」を設定。
エンジン出力・トルクを向上させ、ブレーキやボディ剛性を強化し、レーシングカーに多く採用されるKW社のサスペンションシステムやハイグリップタイヤを採用するなど、走りに関する様々な要素をアップグレード。進化に合わせた最適なチューニングを行い、究極・最高の性能・仕様を備えた特別なモデルを作り上げたと述べた。
スープラ「A90ファイナルエディション」を集大成として、現行スープラの生産は終了を予定するが、今後もモータースポーツ活動を通じてスープラを鍛え続けていくとトヨタは語っている。