【6台体制で参戦へ】トヨタ・ガズー・レーシング ダカールラリー2025に挑戦 トヨタ車体と日野も登場

公開 : 2024.11.28 17:25

チームランドクルーザートヨタオートボデー(TLC)、日野チームスガワラ

ダカールラリー2025には、TLCがランドクルーザー300 GRスポーツをベースとしたラリー車の2台体制で市販車部門(FIAストッククラス)に、そして日野チームスガワラが、日野600シリーズをベースにした車両の1台体制でトラック部門に挑む。

来年1月初めに開催されるダカールラリー2025は、サウジアラビアのさまざまな地形を走破するルートが予定されており、砂丘や岩だらけのコース、広大な平原の高速区間などが舞台となるという。

トヨタ・ガズー・レーシング、ダカールラリー2025に挑戦。
トヨタ・ガズー・レーシング、ダカールラリー2025に挑戦。

14の過酷なステージで繰り広げられるラリーは、経験豊富なクルーでも限界に挑むような難関が待ち受けており、耐久力、ナビゲーション力、車両性能の限界が再び試されることになり、TGRにとって、2025年のW2RCシーズン第1戦として行われるダカールラリーで好成績を収めることは、チャンピオン獲得へ向けた第一歩となる。

GRダカールハイラックスEVO

6チームは全車、ラリーレイドの現場でその性能が担保されたGRダカールハイラックスEVOの最新仕様で参戦。2025年仕様は、数々の勝利をもたらしてきた信頼性の高い基本設計を忠実に踏襲しながら、細部にわたり改良が施され、品質、耐久性、信頼性といったトヨタのクルマづくりの核とも言える部分でさらに強化が図られているという。

これらの改良は、トヨタのモノづくり哲学である「継続的な改善」に根ざしており、過去の成功を土台に、過酷な地形にも耐える車両を作り上げたとしている。

2025年GRダカールハイラックスEVO車両仕様

エンジン:V35A 市販仕様(ランドクルーザー300に搭載)
エンジンタイプ:ツインターボガソリン
コントロール規則:FIA規定パワーカーブによるブースト制限
最大出力:264kW/5300rpm
最大トルク:620Nm
エンジンマネージメント:モーテック
トランスミッション:Sadev製6速シーケンシャル
ディファレンシャル:前後及び中央全てLSD
クラッチ:セラミックツインプレート 直径215mm
フレーム構造:チューブラーフレーム
ホイールベース:3140mm
トレッド幅:2025mm
全長:4810mm
全幅:2300mm
全高:1890mm
車重:2010kg,FIA規定最低重量(ドライウェイト)
ボディ形状:トヨタ ハイラックスダブルキャブピックアップ 複合素材ボディ
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン、ストローク350mm
リアサスペンション:ダブルウィッシュボーン、ストローク350mm
ホイール:Evo Course 17インチ
タイヤ:BFグッドリッチ 37インチ
燃料タンク:FT3安全セル 540リッター

参戦メンバー一覧

トヨタ・ガズー・レーシング

No.203 ルーカス・モラエス(ブラジル)/アルマンド・モンレオン(スペイン)
No.204 セス・キンテロ(アメリカ)/デニス・センツ(ドイツ)

トヨタ・ガズー・レーシング南アフリカ(TGRSA)

No.205 ガイ・ボッテリル(南アフリカ)/デニス・マーフィ(南アフリカ)
No.206 ジニエル・ド・ヴィリエール(南アフリカ)/ディルク・フォン・ジッツェヴィッツ(ドイツ)
No.211 ヘンク・ラテガン(南アフリカ)/ブレット・カミングス(南アフリカ)
No.218 サオード・ヴァリアワ(南アフリカ)/フランソワ・カザレ(フランス)

チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)

トヨタ・ガズー・レーシング、ダカールラリー2025に挑戦。
トヨタ・ガズー・レーシング、ダカールラリー2025に挑戦。

No.500 三浦 昂(日本)/ジャン・ミッシェル・ポラト(フランス)
No.501 ロナルド・バソ(フランス)/ジャン・ピエール・ギャルサン(フランス)

日野チームスガワラ

No.607 菅原 照仁(日本)/染宮 弘和(日本)/望月 裕司(日本)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事