【世界有数の研究家が自費出版】全てのヒストリーを網羅した「マセラティ大全」が発売開始!

公開 : 2024.12.03 11:45

イタリア・モデナ、トリノ近辺において幅広い人脈を持つカー・ヒストリアンである越湖信一が、『マセラティ大全 MASERATI COMPLETE GUIDE III』を自費出版しました。そこで概要と製作にかける想いを、本人自ら語ります。

最新モデルや電動化戦略まで余すことなく収録

マセラティ創立110周年を祝い、マセラティ・ヒストリーの全てを網羅する『マセラティ大全 MASERATI COMPLETE GUIDE III』を刊行(自費出版)しました。好評のうちに完売した2015年版、2021年版に続くシリーズ最新刊となります。

前エディションではステランティス傘下となる以前のマセラティ各モデル詳細を収録しましたが、本書『マセラティ大全』では最新モデルGT2ストラダーレやマセラティのフォルゴレ(電動化)戦略までを余すことなく収録しています。

マセラティ創立110周年を祝い出版された『マセラティ大全 MASERATI COMPLETE GUIDE III』。
マセラティ創立110周年を祝い出版された『マセラティ大全 MASERATI COMPLETE GUIDE III』。    平井大介

マセラティはそのマネージメントが幾度も移り変わりました。本書ではロードカーを中心にオルシ家時代、シトロエン時代、デ・トマソ時代、フィアット時代、フェラーリ時代、FCA時代、ステランティス時代と各マネージメント期を明確に区分し、それぞれの経緯や特徴などを仔細に分析しています。基本的に全モデルを写真と共に掲載し、近年のラインアップに関しては各モデルイヤーにおける変更点も網羅しています。

ロードカーに加えて、ブーメランなどのコンセプトモデルも全て写真入りでフォローしており、さらに第二次世界大戦後のモデルを中心にコンペティションモデルも収録しています。マセラティ社の公式資料をベースとした各モデルの詳細なスペックもまとめてありますから、まさに保存版『マセラティ辞典』として活用いただける一冊です。

世界的に見ても非常にレアな一冊

マセラティは110周年という長い栄光のヒストリーを持ったブランドです。しかし、そのマネージメントごとにラインナップされるモデルやマーケティング戦略もかなり異なっています。そのため、マセラティの歴史を理解する上で、現在に至る各マネージメント期の概要を理解する必要があると私は長年考えており、本書もそのコンセプトに準じて構成されています。

収録コンテンツは、最新の情報までアップデートしており、特に現行ラインナップなど最新モデル紹介に多くのページを割いています。歴代モデルは文章による解説だけでなく、基本的に全て写真も収録しているのも特徴のひとつです。写真資料が比較的少ないマセラティですが、私が長年集めてきたアーカイブが活かされており、これは世界的に見ても非常にレアな一冊であると自負しております。

収録コンテンツは現行ラインナップなど、最新モデル紹介に多くのページを割いている。
収録コンテンツは現行ラインナップなど、最新モデル紹介に多くのページを割いている。    著者提供

各モデルのスペックもマセラティ本社のオリジナルデータに準じて修正を重ねてきました。それ以外の記載内容に関してもマセラティジャパンの協力により、正確な記述に拘っている点もセールスポイントです。

マセラティ・コルセ、マセラティ・クラシケ、マセラティ・フォーリセリエなど、マセラティ各部門も概要も解りやすくまとめることに努めましたし、ジウジアーロとガンディーニのデザインがどのようにマセラティ各モデルに活きているかについての読み物なども収録しています。ハードカバーの完全保存版となる本書を、皆様のライブラリーに加えて頂ければ望外の喜びです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    越湖信一

    Shinichi Ekko

    イタリアのモデナ、トリノにおいて幅広い人脈を持つカー・ヒストリアン。前職であるレコード会社ディレクター時代には、世界各国のエンターテインメントビジネスにかかわりながら、ジャーナリスト、マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン代表として自動車業界にかかわる。現在はビジネスコンサルタントおよびジャーナリスト活動の母体としてEKKO PROJECTを主宰。クラシックカー鑑定のオーソリティであるイタリアヒストリカセクレタ社の日本窓口も務める。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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