【モノグラムはM模様!】ブランド初のオープン2シーター「メルセデス・マイバッハSL680」がアジア初お披露目

公開 : 2024.12.02 11:05

ふたつのコンセプトカラー

マイバッハSL680にはふたつのコンセプトカラーが用意される。『メルセデス・マイバッハSL680モノグラムシリーズ・レッドアンビエンス』は、外装色にオブシディアン・ブラック(メタリック)とマニュファクチャープログラムで用意されるガーネット・レッド(メタリック)を組み合わせた、印象的なツートーンペイントが施される。

もうひとつは『メルセデス・マイバッハSL680モノグラムシリーズ・ホワイトアンビエンス』で、オブシディアン・ブラック(メタリック)とマニュファクチャープログラムのオパリス・ホワイト・マグノ(艶消し塗装)が組み合わせられ、コントラスのあるエレガンスさを演出する。

モノグラムシリーズのボンネットフードはマイバッハ・パターンも選ぶことができる。
モノグラムシリーズのボンネットフードはマイバッハ・パターンも選ぶことができる。    上野和秀

このふたつのコンビネーションは、官能性、美しさ、軽快性を体現しており、メルセデス・マイバッハの哲学と、ドライビングエクスペリエンスを表現するという。

また車名にある『モノグラムシリーズ』は、オブシディアン・ブラックのボンネットに施されたグラファイトグレーのマイバッハ・パターンが由来。ボンネットの塗装工程は非常に複雑で高い精度が求められるため、一部がハンドメイドで行われている。

モノグラムのマイバッハ・パターンは、このほかソフトトップやトノカバーのトリムにも及ぶ。もちろんモノグラムではない通常のペイントもオーダーできる。

エクステリアでは縦格子のラジエターグリルには、『MAYBACH』の文字がイルミネーションされる。ボンネットマスコットの後方にはクロームフィンが施され、ボディにメリハリを与えている。

インテリアにはクリスタルホワイトのナッパレザーを採用し、特別な高級感を生み出している。ソフトトップは防音処理が施されたアコースティック仕様が用いられる。

パフォーマンスも特別

エクスクルーシブなブランドであるマイバッハが送り出すSLだけに、高いレベルのドライビングフィールと静粛性、乗り心地が突き詰められた。

エンジンは最高のパフォーマンスを得るため4リッターV型8気筒エンジンにツインスクロールターボを組み合わせ、最高出力はAMG SL63と同じ585psを発揮する。

今回でアジア初お披露目となり、日本導入は2025年第4四半期を予定する。
今回でアジア初お披露目となり、日本導入は2025年第4四半期を予定する。    上野和秀

ここに9Gトロニック・ギアボックスを組み合わせ、連続トルク可変配分式四輪駆動システムである4MATIC+により、滑りやすい路面条件でも高いトラクションを提供し、走行安全性を向上させている。

パフォーマンスもマイバッハの名に恥じぬもので、0-100km/h加速は4.1秒、最高速度はリミッター作動時で260km/hに達する。

日本導入は2025年第4四半期を予定しており、詳細については正規販売店で説明されるとのことだ。

SPEC:メルセデス・マイバッハSL680モノグラムシリーズ

全長×全幅×全高:4705×1915×1353mm
ホイールベース:2700mm
最高速度:260km/h(リミッター作動)
0-100km/h加速:4.1秒
燃費(WLTP):7.29km/L(欧州発表値)
CO2排出量:312g/km(欧州発表値)
車両重量:2018kg
ドライブトレイン:3932ccV型8気筒ツインターボチャージャー
使用燃料:プレミアムガソリン
最高出力:585ps/5500-6500rpm
最大トルク:81.58kg-m/2500-5000rpm
駆動方式:AWD
ギアボックス:9速オートマティック
タイヤサイズ(F/R):275/35ZR21/305/30ZR21
*数値は欧州発表値

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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