【宝石のように輝くイタリアの虫】スタンゲリーニに魅せられ約30年!その魅力をオーナー氏に訊く

公開 : 2024.12.05 11:45

バルケッタ・ミーティングに対する想いと理想像

最後に伺ったのは、イベントに対する想いと、今後のバルケッタ・ミーティングの理想像についてだ。

「魅力溢れるバルケッタたちを青空の下に連れ出し、思う存分走らせようという想いを懐いた仲間が集まり、Club della Barchettaが2004年に生まれました。一般公募をしていないバルケッタ・ミーティングはDMでの参加案内のみを出している集まりですが、同好の士との再会の機会となれば幸いです。

親睦晩餐会を前に、2台の1959年式スタンゲリーニFJが中伊豆ワイナリーシャトーT.Sで整列。
親睦晩餐会を前に、2台の1959年式スタンゲリーニFJが中伊豆ワイナリーシャトーT.Sで整列。    高桑秀典

参加する全車が屋根なしのクルマなので、開催時期を天候が安定する冬型の気圧配置となる季節にしました。さらに土曜日をツーリングの開催日とし、万が一、雨天であれば翌日に実施するというオペレーションになっています。

バルケッタの稀少性は年々高まり、トラブルやパーツ供給の心配も多々ありますので、あえて競技はせず、バルケッタを連ねてマイペースで楽しむことを重要視しています。趣味趣向が同じ仲間と共に、前方を走るバルケッタの長い列を後方から眺めながら走る時間は本当に至福のひとときです。あくまでも同好の士の集まりなので、今後もバルケッタ・ミーティングとしての基本精神は変わりません。

年に1度の再会が変わりなく続いていくことが理想です。公道をクローズしてのヒルクライムイベント案も浮上していましたが、諸事情もあり、なかなか難しく、見送った経緯があります。実現できれば楽しいと思います」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事