生産終了のXF 鮮烈な美のアタランタ 強豪を制したカローラ 2024年に心へ沁みた記事3選(中嶋編)

公開 : 2024.12.29 16:25

信頼性の高さでトドメを刺したカローラ

3本目は、日本のクルマも登場した比較試乗。自国のベーシックカーが高く評価されると、やっぱり嬉しい。

<2024年のベスト・ファミリーハッチバックは? ゴルフ/308/カローラ・スポーツ 3台比較試乗(1)>

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手前からフォルクスワーゲン・ゴルフ eTSI 150 Rラインと、トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)1.8ハイブリッド GRスポーツ、プジョー308 ハイブリッド136 GT
手前からフォルクスワーゲン・ゴルフ eTSI 150 Rラインと、トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)1.8ハイブリッド GRスポーツ、プジョー308 ハイブリッド136 GT

かつては、ありふれたクルマの代名詞のようにも見られていた、トヨタ・カローラ。六本木のカローラ、なんて使われ方もされていたほど。しかし最近は、運転が楽しい高水準なクルマだと、英国編集部から好評価を得ている。

この比較では、最新のフォルクスワーゲン・ゴルフとプジョー308という、ハッチバックの強敵と対峙している。スポーティな身のこなしや、しなやかな乗り心地などを強みとしてきたモデルだから、カローラ・スポーツの苦戦が想像された。

ところが実際は、登場が2019年と1番古株なカローラ・スポーツが終始優勢。インテリアの弱点も指摘されているものの、敏捷性や乗り心地でアドバンテージを掴み、最終的には信頼性の高さでトドメが刺されている。

英国編集部は忖度なしに、良くない部分はしっかり指摘する。翻訳する時は、あまり角が立たないように気を使うことも少なくない。だがこの比較試乗では、気持ち良いほど褒められていた。

英国編集部の記事を日々担当していると、彼の地における日本メーカーのプレゼンス低下をジワジワと実感する。そんな中で、孤軍奮闘している印象のトヨタ。確立したハイブリッド技術で、2025年の荒波も乗り切れると信じている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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