【6カ月連続首位も伸び悩み?】2024年11月期の軽自動車新車販売 トップ勢は見慣れた顔触れ
公開 : 2024.12.06 07:05
2024年11月期の軽自動車新車販売ランキングが発表されました。トップ勢は見慣れたスーパーハイトワゴンが占めており、ホンダNボックスが6カ月連続で首位を獲得しましたが、新車需要が一巡している背景も見え隠れします。
2024年11月期の軽自動車新車販売の車名別ランキング
全国軽自動車協会連合会は、2024年11月期における軽自動車新車販売の車名別ランキングを発表した。
2024年11月期 軽自動車通称名別新車販売トップ10
1位 ホンダNボックス:1万8028台
2位 スズキ・スペーシア:1万4472台
3位 ダイハツ・タント:1万1561台
4位 ダイハツ・ムーヴ:7812台
5位 スズキ・ハスラー:7346台
6位 日産ルークス:5491台
7位 スズキ・ワゴンR:5362台
8位 スズキ・アルト:5220台
9位 三菱デリカ・ミニ/eK:4830台
10位 ダイハツ・ミラ:4713台
11月期の軽自動車の車名別ランキングは、ホンダNボックスが前年同月比14.5%減ながら1万8028台を記録して、6カ月連続でのトップに輝く。2桁減の要因は、9月にアクティブ志向の「ジョイ」を追加したもののシリーズ全体としては新車需要が一巡していることにあるようだ。
続く第2位には、9月にアクティブ志向のギアを設定したスズキ・スペーシアが同26.9%増の1万4472台を達成して位置。第3位には、10月に一部改良を実施した一方でシリーズ全体で5%ほど値上げした影響もあって同27.7%減の1万1561台にとどまったダイハツ・タントが入り、前月と同じくスーパーハイトワゴンがトップ3を占めた。
また、第4位にはダイハツ・ムーヴが同7.1%増の7812台を記録して1ランクアップを果たし、対して前月第4位のスズキ・ハスラーは同15.9%減の7346台と低迷して第5位にダウンした。
注目モデルの動きは?
好調を維持していた三菱デリカ・ミニは新車効果に陰りが出てきたようで、eKとの合算で前年同月比2.0%減の4830台、ダイハツ・タフトは安全機能強化の目前(11月21日に仕様変更)とあって同49.5%減の3352台と低迷。
また、軽EVのカテゴリーでは日産サクラが同36.5%減の1731台と伸び悩み、三菱eKクロスEVも同31.2%減の223台と苦戦する。
一方、10月にEVモデルのe:を発売したホンダNバンは既存モデルと合わせて同11.2%増の2744台を達成。さらに、軽EVバンの三菱ミニキャブEVは同131.4%増の634台と好成績を維持した。
なお、登録車と軽自動車を合わせた11月期の車名別ランキングのトップ5は、トヨタ・ヤリスが2カ月連続での首位に立ち、以降はホンダNボックス、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タントの順で続く。月間販売台数1万台超えは、前月から2車種減って5車種にとどまった。