名車と振り返る「暗い過去」 今はなき英国の自動車メーカー 27選
公開 : 2024.12.14 18:05
サンビーム(Sunbeam)
サンビームは1923年にグランプリで優勝した最初の英国車である。1935年にルーツが買収したサンビーム・タルボット・ダラックの集合体の一部となり、その後1953年まで休眠状態が続いた。
サンビームはルーツの軽量スポーツブランドとなり、美しいアルパインは傑作だ。1981年に悲惨なクライスラー・サンビームで最後を迎えた。
写真:サンビーム・アルパイン
スイフト・モーター・カンパニー(Swift Motor Company)
この会社は1901年にコヴェントリー・ミシン・カンパニーから発展し、非常にゆっくりとしたペースで成長した。第一次世界大戦後にようやく本格的に動き出したが、他の多くの企業と同様に、オースチン、モーリス、フォードが享受していた規模の経済性に対抗するのは困難であった。同社の最後のモデルは1930年のカデットである。
写真:1926年型スイフト
タルボット(Talbot)
タルボットは20世紀初頭の英仏合弁企業で、さまざまな企業と提携し、所有されることとなった。1960年に一度休眠状態となったが、1978年にプジョーにより復活し、かつてのクライスラーUKやシムカの幅広いモデルが作られた。タルボットの名称が最後に使用されたのは、1992年のバンであった。
写真:タルボット・サンバ
トライアンフ(Triumph)
1950年代と1960年代には、非常に美しいスポーツカーやセダンを数多く発表し、一定の成功を収めたトライアンフであったが、その後のオーナーであるブリティッシュ・レイランドの手で経営が悪化。最後の社内開発車であるTR7を最後に、その歴史に幕を下ろした。
その後、1981年にホンダをベースにしたトライアンフ・アクレイムが登場したが、これはトライアンフファンの反感を買うものであった。その代償として、頻繁に故障するという問題を抱えていない最初で最後のトライアンフとなったのである。トライアンフ・カーズの商標は、現在もBMWが所有している。
写真:トライアンフTR6
TVR
1947年に設立されたTVRは、不安定な経営状態を考慮すると、驚くほど長く存続している。1981年から2004年まではピーター・ウィーラー氏の指揮下で輝かしい創造性を発揮したが、その後、ニコライ・スモレンスキー氏が新オーナーに就任すると急速に衰退し、2007年には生産活動が停止した。
TVRは現在、実業家のレス・エドガー氏によって復活している。その最初の成果が2017年に発表された新型グリフィスだが、市販車の登場には長い時間がかかっている。
写真:TVRサガリス